WR250X/Rのタイヤ交換方法を解説します!
WR以外のタイヤ交換が見たくて飛んできた人はホイール取り外し後からみてね。
誰でも分かるように詳しく書いたら死ぬほど長くなってしまいました。
もし重くて見られないとかあったらコメントください。記事分けます。
もくじ
動画もある
記事の方が詳しいけど動画の方が見やすいと思います!
WRのタイヤ基本情報
タイヤを交換する時に何かと必要になるタイヤの情報です!
前:80/100-21(リム幅1.6)
後:120/80-18(リム幅2.15)
前:110/70 R17 (リム幅3.0)
後:140/70 R17 (リム幅4.0)
タイヤ交換のお買い物リスト
今回使う道具たちだ!
タイヤ本体
当たり前ですが、タイヤ買わないとね。
私が履いているのはオンがα14、オフが216MXです。
チューブ (使い回し可)
タイヤの中に入れて空気が入るやつです。
メーカー推奨はタイヤ交換と同時ですが、タイヤショップでは痛んでいない限り使い回してます。
WR-Xの人はIRCとかのサイズ合うやつ買いましょう。
WR-Rの人はハードチューブがおすすめ。
リムバンド (使い回し可)
ホイールの一番内側に巻いてあるやつです。
こちらもタイヤ屋さんは切れかけてたりしてなければ使い回す印象。
WR-Xの人は17インチ用
WR-Rの人はフロント21インチ、リア18インチ用を買いましょう。
タイヤレバー&リムガード
今回の主役タイヤレバー。最低3本は必要です。
安いものは3本セット+リムプロテクターで1600円ほど。(今回使ったのも激安レバーです)
絶対失敗したくない!って人はの咬まないやつがあります。(楽天のみ取り扱い)
この咬まないタイヤレバーはマジで優秀らしいです。良い噂しか聞かない。
ビードクリーム
心置きなく使いたいので大量買いがおすすめ。
デイトナの20gは500円、NTBの1kgは1500円なので圧倒的に1kgがオトク。
エアコンプレッサー
かっこいい言い方しましたが空気入れです。
オフ行くなら1つは持っときましょう!
工具(虫回しなど)
工具セットを持っている人も、ホイール取り外し工具と虫回しは追加購入の可能性が高いですです。
フロントのホイールナット(アクスルナット)は22mmとバカでか。
リアのホイールナット(アクスルナット)は27mmと超バカでか。
虫回しは適当でもOK。
交換台(木枠可)
交換台があると作業がやりやすいです。
今回はVeeRubber代理店の木下電機さんが図面を公開している木枠を使用します!
メンテナンススタンド
適当なものでもOK。ビールケースでやる強者もいます。
私はDRC製を使用!
ここまでが必要品!金がかかる!
2回以上やらないと元が取れないです。
フロントホイール取り外し!
過去の画像を使い回すので外装の色が変わったり、ホイールがオンオフ切り替わるけど気にしないでください。
まずはフロントから!ホイールの横のアクスルナット(赤丸)を緩めます。
22mmソケット+長いレンチじゃないと緩みません。
次にホイール左右の2本ずつのボルトを緩めます。こちらは工具セットの工具でOK。
緩めたらメンテナンススタンドでリフトアップします。
あとはアクスルナットを完全に外して、ホイールの真ん中の棒をゴムハンマーなどで叩いて抜きます。
あとは引き抜けばフロントホイールが外れます。
フロントタイヤ交換
まずはブレーキディスクを上にしてホイールを置きます。
エアバルブのキャップを取って、虫回しで中の虫を取ります。
(エアバルブの中に虫回しを突っ込んで反時計回りに回すだけです)
虫を取るとエアが抜けます。
エアが抜けたらエアバルブの根本のナット、ビードストッパーのナットを外しましょう。
空気が抜けたらタイヤを下に押せばビードが落ちます。(タイヤの端がホイールから離れます)
そしたらタイヤレバーをホイールとタイヤの間に差し込んで、タイヤをめくってていきます。
レバーは3本使って、少しずつめくっていきます。(この辺は動画の方がわかりやすいかも…)
タイヤレバーを抑えるのが難しい場合は、ブレーキディスクにレバーを引っ掛けましょう。
ある程度のまでいったら手でめくれます。
片側が全部めくれたら、バルブをタイヤの中に押し込んでチューブを外してしまいます。
逆側もレバーでめくっていって、2/3までいったら…
タイヤの中にホイールを落とします。
あとは力づくで引き剥がすだけ!フロントタイヤが外れました!
状態チェック&お掃除!
取り外したパーツの状態チェックとお掃除はこのタイミングでやりましょう!
ホイール状態チェック
ホイールの状態をチェックしましょう!
- ホイールの中が錆びていないか
→錆びてたら真鍮ブラシなどで落としましょう - スポークが緩んでいないか
→スポークをスパナなどで叩いきましょう。緩んだスポークだけ音が違います。
緩んだスポークはこのタイミングで締めます。 - リムバンドが劣化していないか。(伸びきってないか、亀裂はないか)
- ビードストッパーが劣化していないか。(亀裂がないか)
私は大丈夫そうでした。リムバンドも元気いっぱい。
ビードストッパーも大丈夫そうでした。
ビードストッパーはリムバンドとホイールの間に来るのが正解。
ちなみに前回のタイヤ交換でビードストッパー壊れてました。壊れるとこうなります。
あとはアクスルシャフトをパーツクリーナーで綺麗にして万能グリスを塗っておきましょう!
フロントタイヤ取り付け
長い!もう少しですがんばりましょう!
チューブに虫を取り付けます。
空気を入れます。この時パンクしていないかチェックしましょう。
OKならタイヤの中へ。タイヤによってはエアバルブ位置の指定があります。黄色マークが多い。
ビードクリームを塗りたくります。超多めでOK!
ホイールにエアバルブを差し込み、ナットを軽く締めます。
体重をかけて手でタイヤをはめていきます。硬いタイヤの場合はレバーを使いましょう。
最後はレバーでこじる!片側はわりと簡単に入ると思います。
ビードストッパーをつけている場合は、引っかかる場合があります。
その場合は逆側のタイヤをめくりながら、ビードストッパーを押してあげましょう。
ビードストッパーを押して動く状態になったらOK!ナットをゆるーく仮締めします。
あとはタイヤレバーを使って逆側のタイヤをホイールに収めていきます。
最後の一息が固い時は…
大抵逆側のビードが上がっています。
特にビードストッパーの部分はビードが勝手に上がりますので、マメに落として足で踏みつけながらやりましょう。
虫を取って規定値より多めに空気を入れてビードが上がってるか確認します。
ビードクリームを塗るとビードが上がりやすいです。
大丈夫そうなら虫をつけて規定値まで空気を入れましょう!
- WR250Rフロント規定値:125kPa
- WR250Xフロント規定値:200kPa
フロントホイール取り付け!
取り外しと逆手順でホイールを取り付けます。
私的なやりやすい方法は、フロントタイヤの真前に座ってしまう方法です。
(東京のマッハというショップで教えてもらいました)
まずキャリパーにブレーキディスクを入れます。
この時キャリパーにブレーキディスクが入らない場合は、以下どちらかです。
・左右のフォークの向きが捻れている
・キャリパー内のブレーキパッドが広がっていない
※最悪一度キャリパーを外しましょう。
そのあと、シャフトを差し込みます。
そのあと、メンテナンススタンドを下ろして各部ボルトを締めます。
- アクスルシャフト:63Nm
- フォーク横ボルト4本:23Nm
リアホイール取り外し!
信じられるか…?こんだけ書いたのにまだフロントしか終わってないんだぜ…。
次はリアホイールです!
まずはメンテナンススタンドを下した状態でアクスルナットを緩めます。ソケットは27mmです。
アクスルシャフト(真ん中の棒)を抜き取ります。
そしたらリアホイールを進行方向にズラしてチェーンを外します。
チェーンが外れたらホイールを引き抜きます!
リアタイヤ交換!
リアタイヤの交換方法はフロントとほぼ同じです。
虫を外して空気を抜いて、エアバルブとビードストッパーのナットを外します。
手で押し込んでビードを落とします。
ブレーキディスク側からめくります。
固いタイヤの場合、逆側を踏みつけてビードを落としながらやるとめくれやすいです。
片側がめくれたらチューブを外します。
逆側もめくったらホイールをタイヤの中に落とし、剥がします。
ホイールとリムバンド、ビードストッパーのチェックをしてOKなら新しいタイヤをはめます。
チューブを少し膨らませて先に入れて…
タイヤをはめていきます。リアは硬いので最初からレバーを使います。
時には力技で!
ビードがビードストッパーに引っかかることがありますが、タイヤレバーでめくりながらビードストッパーを奥に押しましょう。
ビードストッパーを押して動くならOKな状態!
ビードストッパーが2つともタイヤの中に入って動くことを確認したら、逆側をはめていきます。
ビードストッパーのせいですぐビードが上がってしまいます…。
レバーの逆側のビードをこまめに落としながら作業しましょう。
タイヤが入ったらエアを入れてビードをあげます。というか、ビードストッパーのせいで入れる前からほぼ上がってました…。すげえ。
OKならホイールを組み付けます。
リアホイール取り付け!
取り外しと逆手順でホイールを取り付けます。
フロントと同じく、リアタイヤの真前に座ってやるとやりやすいです。
まずチェーンにスプロケットをかけます。
次にブレーキディスクをキャリパーに入れます。
アクスルシャフトを通し、ナットを仮留めします。
メンテナンススタンドから降ろしてアクスルナットを本締めしましょう!トルクは123Nm!
動作確認!
命に関わるパーツなので絶対動作確認しましょう!
- 空気圧は適正か、空気は抜けていないか
- ビードストッパー、エアバルブのナット・キャップは締まっているか
- アクスルナット、フォーク横のボルトは締まっているか
- ブレーキは効くか
OKなら公道で試しましょう!
いきなりすっ飛ばさず、数キロ試走するのをオススメします。
タイヤの廃棄
タイヤの廃棄は近くのガソリンスタンド・タイヤショップ・バイク用品店などでお願いできます。
持ち込みは断られる場合があるので事前に連絡しましょう!
車があったら廃棄も楽なのになあ。
まとめ!つかれた!
ここまでで3時間…!長き戦いだった。
100kmほど走行しましたが、特に問題ないのでこの方法で大丈夫そうです。
本当はホイールのバランスを見て重りを付けたりした方が良いです。が、面倒なのでやりません。
何度かに1度タイヤ屋に預けてバランスとりましょう。
タイヤ屋に預けると工賃はこんな感じ。個人で買うとネットの安いショップで買えるので価格差は大きいと1万円ほど?
- 交換工賃1ホイール:2000円×2=4000円
- ビードストッパー:500円×3=1500円
- タイや廃棄代:300円×2=600円
知ってる人は読み飛ばしてね。