【考察】公道走行可能なオフロードタイヤってなんぞや【FIM規格】

けん

ここに書くことは素人の雑記なので、正しいとは限りません。
FIM規格外のタイヤで公道を走るのは自己責任でオナシャス!

オフローダーなら1度はブチ当たるタイヤの壁「競技専用(公道不可)」の表示!

超かっこいいパターンなのに、泣きながら諦めたタイヤは数知れず…。

本当に公道走っちゃダメなの?法律はどうなの?ってところを考察します!

オフロードタイヤの公道不可ってなんだ?

そもそもオフロードタイヤの公道不可とは…

メーカーのひと

公道での試験を一切してないから命の保証はない。

っていうタイヤのことです。

メーカーで公道の試験をしていないので、公道でどういう挙動をするかわからないので危険です。

けん

タイヤのサイドウォールにNot For Highway Serviceって書いてあって怖いんだよなあ

メーカーが推奨していない使い方をするので、こんなことが起きても文句は言えません。

公道不可タイヤのリスク例
  • 直進でブレる
  • ブレーキがあまり効かない
  • 高速走行でブロックがもげる

公道可能タイヤの代表格「FIM規格」とは?

公道走行可なタイヤというと「FIM規格」を思い浮かべる人も多いと思います。

FIMとは、「国際モーターサイクリズム連盟(Fédération Internationale de Motocyclisme)」の略。

けん

要はモーターサイクルの国際競技連盟だな。
日本はMFJがコレに加盟してるぞ。

多くのエンデューロレースは、FIM規格をクリアしたタイヤでの参加を認めています。

FIM規格は大きく2つのルールがあります。

ルール1.ブロック高が13mm以下であること

タイヤのブロック高が13mm以下でないとダメです。

これは「公道で不安定だから」ではなく「山が荒らされちゃうから」です。

エンデューロコースを走ると分かりますが、オフロードバイクで走るとメッチャ道が削れます。
最近では「林道をバイクで走った跡に水が流れ、地盤が想定していない緩み方をした」なんて問題もあって林道封鎖になったとかならないとか。

つまり、山を考慮した規格なんですね!

ルール2.公道走行可であること

エンデューロレースでは一部公道を走行します。

なので、当然公道も安全に走れるタイヤでないと困るわけです。

メーカーもFIMタイヤは公道OKと銘打って販売しています。

法律的にはどうなの?車検に通らなくて整備不良になるってホント?

以前履いてたIRC BR-99くん(FIMタイヤ)

結論から言うと、FIM規定タイヤ走行しても法律違反にはなりません!

整備不良になることも、車検で通らないこともありません。

けん

これは神奈川の某オフロード専門店で聞いてきました。

考えてみれば当たり前です。

FIM規定なんて海外で勝手に定めたレース規定に、日本の法律が合わせているワケがありません。

一応、道路運送車両の保安基準のタイヤの部分を引用します。

自動車の空気入ゴムタイヤの強度、滑り止めに係る性能等に関し、保安基準第9条第2
項の告示で定める基準は、次の各号及び次項に掲げる基準とする。
一 自動車の積車状態における軸重を当該軸重に係る輪数で除した値である空気入ゴム
タイヤに加わる荷重は、当該空気入ゴムタイヤの負荷能力以下であること。
二 接地部は滑り止めを施したものであり、滑り止めの溝(最高速度40km/h未満の自動車、最高速度40km/h未満の自動車に牽引される被牽引自動車、大型特殊自動車及び大型特殊自動車に牽引される被牽引自動車に備えるものを除く。)は、空気入ゴムタイヤの接地部の全幅(ラグ型タイヤにあっては、空気入ゴムタイヤの接地部の中心線にそれぞれ全幅の4分の1)にわたり滑り止めのために施されている凹部(サイピング、プラットフォーム及びウエア・インジケータの部分を除く。)のいずれの部分においても1.6mm(二輪自動車及び側車付二輪自動車に備えるものにあっては、0.8mm)以上の深さを有すること。この場合において、滑り止めの溝の深さについての判定は、ウエア・インジケータにより判定しても差し支えない。
三 亀裂、コード層の露出等著しい破損のないものであること。
四 空気入ゴムタイヤの空気圧が適正であること。

出典:国土交通省(保安基準第9条3節)

ブロック高(溝)の最低は0.8mmと規定があるが、最高が13mmなんてどこにも書いていないのです。

けん

つまり、メーカーやFIMが勝手に言っている「公道不可」は守らなくても法律違反にはならないということ。

店は対応してくれるのか?

ラフアンドロード川崎店のタイヤ売り場

おそらく大手販売店はメーカーが「公道不可」と言ってるものを、自走で帰るバイクに装着しません。

けん

だって責任取れないもの。

ただし、個人販売店であれば「自己責任」の名のもとに自走の方にも公道走行不可のタイヤを装着するところはあります。

そして、それは違法ではありません。

しかし、メーカーが公道走って危ないと考えているタイヤで公道を走るのは相応のリスクが伴うのでお気を付けください…。

FIM規格に通らないタイヤで実際に走ってみた感想。

WR250F + GEOMAX MX53(たぶん)の組み合わせ

何度か、コースでレーサーを借りてFIM規格外のタイヤで走ったことがあります。

結論すげえグリップする

だってブロック高いんだもん。

FIM規定の競技に出ない、公道を走らない、グリップが欲しいって場合は、FIMタイヤを選ぶ理由はないです。

FIMを含むレース前提のタイヤのブロックは柔らかいものが多く、高速道路で絶対千切れて飛んでいくこともあります。
公道走れる=ライフ長いわけではないので、気を付けましょう。

ただしオンロードのレースタイヤはダメ!

MotoGPのスリックタイヤ(出典:ホンダ

気をつけて欲しいのは、オンロードのレース用スリックタイヤは公道不可です!

けん

だって0.8mm以上どころか溝が全くないもん

溝がないので、雨が降ったら掻き出せず死にます。絶対にやめましょう。

まとめ!私の次のタイヤは…

これを踏まえ、私の次のタイヤは…FIMタイヤを選ぶと思います!

理由はシンプルに「メーカーが走っちゃダメって言ってるもので走るのが怖いから」です。

けん

つーかFIMのエンデューロタイヤでも十分公道怖いんだが…

自走するとき、公道9割オフ1割な走行距離になるので、公道の安全も考えないとですね…。

何のタイヤを履くにせよ、安全運転でオフまで行きましょう!

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