オフロードヘルメットって異様に選択肢少なくない?
オフロードヘルメット選びに苦悶している皆様。ようこそ。
この記事では、公道走行可能な国産ヘルメットから、レース前提の海外ヘルメットまで幅広く紹介します。
悩んで悩んで調べまくったらマニアになったので情報共有です!
もくじ
公道走行可能なヘルメットってなんだよ?
公道走行可能とは、PSC規格が通っていること。
バイクで言う自賠責保険のようなもので、日本国内で販売される二輪向けヘルメットは強制で入る必要があります。
PSC規格の通っていないヘルメットで公道を販売すると販売業者が違法です。
※バイク乗りは捕まったりしません。
事故ってPSCなしのヘルメット着用が発覚した場合、ノーヘルと同様の扱いになると考えられるので注意しましょう。
(2022/12追記)
訂正。無茶苦茶調べたところ、保険会社の匙加減ひとつですが多分ノーヘルと同様の扱いにはなりません。
日本特有の変な既得権益がアレしてる感じです。お察しください。変なヘルメット被って事故って欲しくないのでこの辺にしておきます。
でもヘルメットってPSC以外にもゴチャゴチャ色んな規格がありますよね。
それって何?どれが大事?ってのを説明します。
じゃあSG規格ってなんだよ?
SG規格とは任意保険のようなもの。割とどうでも良い。
どうでも良い理由は、PSC取得ヘルメットのほとんどはSGをセットで取得しているので意識する必要がないため。
124cc以下と125cc以上に分けられており、製品の欠陥により起きた人身事故に対し賠償金を払ってくます。
フルフェイスなら99%125cc以上向けです。
ちなみに、124cc以下のSG規格ヘルメットで大型バイクを運転したとしても違法ではない。
ただ、万が一の賠償金が払われないだけです。
これが、巷に言う「半帽(半キャップ)で大型バイク乗っちゃダメだろ!」の誤解につながっていますね。
話はそれるが、個人的には原付でも125cc以上のSG規格品を被った方が良いと思う。
124cc以下のSG規格品ってすげーチープなの多い。
じゃあSNELL規格ってなんだよ
SNELL規格はアメリカの安全規格。結構大事。
国内メーカー各社もオフロードヘルメットでは当然この基準をクリアしています。
ヘルメットの強度、衝撃吸収力を評価するものであり、これが通っていればひとまず安心なヘルメットと言える。
5年おきにテスト基準が更新されており、2020年に新SNELL基準が発表された。
公道走行不可でも、SNELL規格を通っていれば変なヘルメットではない。
じゃあMFJ規格ってなんだよ
MFJ規格は、日本モーターサイクルスポーツ協会の規格。レース出る人以外はどうでも良い。
MFJ規格を通っていないヘルメットは、MFJのレースに出られない。
※レース出ない人には関係ない話
公認を受けたヘルメットにはMFJ公認シールが貼られており、必ずチェックされます。
逆に言えば、MFJのレースじゃなければMFJ規格の通過は不要!
例えば最近人気のCGCとかはMFJ関係ないので別レギュレーションになります。
海外の激安カーボンヘルメットはMFJ規格を通っていないこともあるが、MFJ以外のレースなら参加可能ってことになる。
イケイケ海外ヘルメットで公道走りてえんだけど?
もうね。オフローダー永遠の命題ですよ。
結論から言うと、PSCを通ってないヤツは販売店で売ってないので買うのは難しいです。
観賞用ヘルメットとして売っていると思います。
つまり、あなたは観賞用ヘルメットを自己責任で被ってバイクを運転する感じになります。
誰も何も保証してくれないので事故ったときどうなるかは知りません。
こんなリスクを背負ってまでカッコつけるのはアホらしいので非推奨です。
正直にぶっちゃけると、PSC通ってないヘルメットでも多分バレません。
私は2回事故っていますが、警察からも保険会社からも、ヘルメット規格をチェックされたことなど1度もありません。(事故当時Araiでしたが)
バレないですが借金地獄になるリスクが1%でもある以上、意味のないリスクを冒すのはやめましょう…。
公道オンリーのオススメヘルメット!
公道しか走らない人は圧倒的にAraiとSHOEIがオススメ。
偉大過ぎる。スペックには表れないけど、被り心地と静音性が抜群に良い。
何より安全へのこだわりがブチ抜けている。
特にAraiはSNELLより更に厳しい独自基準を設けて全ヘルメットクリアさせる徹底ぶりです。
Arai ツアークロス3/SHOEI ホーネットADV
Arai/SHOEIともにツーリング向け(シールドあり)のオフヘルが出ている。
前にシールドあり、なしでAraiのヘルメットを被り比べたけど、ツーリングだけなら圧倒的にシールドありのが快適です。
※記事は外部ブログ(MOTOZIP)に寄稿してます。
- 規格:PSC/SG/SNELL/MFJ(公道/レースOK)
※Araiは独自の超厳しい基準をクリア - 重量:1,600g~
- 価格:4~5万円
Arai Vクロス4/SHOEI VFX-WR
Arai/SHOEIのスポーツ向けオフヘルがある。個人的にはVFX-WRのデザインが一番好き。
※Amazonも楽天も、SHOEIがイカれた転売価格になってるのでWebikeか近くの量販店で買おう!(2021/6時点)
- 規格:PSC/SG/SNELL/MFJ(公道/レースOK)
※Araiは独自の超厳しい基準をクリア - 重量:1,450g~1600g
- 価格:5~7万円
モトクロスモデルは真冬に顔チギレそうになるけど、それ以外は特に問題ないよ。
ちなみに私が愛用しているのはAraiのV-Cross4!
HJC i50
出典:HJC Official
低コストの神、HJCが2万円以下で公道OKなヘルメットを出している!
- 規格:PSC/SG/MFJ(公道/レースOK)
- 重量:2,050g~ ※Araiより450g重い
- 価格:2万円
値段がブッとんでいるせいか重量はかなり重めだが、初心者が始めやすい価格のヘルメットです。
重いせいで「安かろう悪かろう」と言う人もいるけど、この価格で規格通したの出してくれるのは初心者には有難いっすよ。
自走でコースも走る人のオススメヘルメット!
公道も走るけど、コースでの軽さも重視したい!というワガママボーイへのオススメがこちら。
ぶっちゃけこの層もArai/SHOEIで迷ったら良いと思う。
少し重いけど安心だし快適。
PSC規格が通っている海外ヘルメットを紹介するぜ。
ZEALOT マッドジャンパー2
出典:godblinc
愛知県のゴッドブリンクが販売するZEALOTから激安激軽カーボンメットが出ているのをご存じだろうか?
なんと、PSC・MFJ規格を通しながらカーボンヘルメットなのに3.3万円の価格を実現している。
この値段はブッ飛んでるわ。SHOEI/Araiでフルカーボンは10万円オーバーする。
- 規格:PSC/SG/MFJ(公道/レースOK)
- 重量:1,100g(FRPモデルは1,200g)
※Araiより500g軽い - 価格:3.3万円
ちなみにマッドジャンパーは”MAD” JUMPER。
泥の”MUD”じゃなくてイカレてる方の”MAD”。フゥー!名前までイケてる!
※製造はベトナムなどの工場なので、純国産クォリティを期待しないように!
(2022/12追記)
このヘルメットをモトメガネでインプレしました!
KYT STRIKE EAGLE
出典:KYT
インドネシア、ジャカルタ発祥のKYTから本格イケイケヘルメットが出ている!
このヘルメットの大きな特徴はその軽さ!カーボンでもないのに1,150gを実現し、レース界隈で利用者が増えている!
デザイン良くて軽いとか無敵かよ。
- 規格:PSC/SG/MFJ(公道/レースOK)
- 重量:1,150g
※Araiより450g軽い - 価格:4万円~
THOR SECTOR(SG)
オフローダーにはお馴染み、アメリカのTHORから待望のSG規格ヘルメットが出ているぞ!しかも2万円~と激安!
このヘルメットは価格と軽さのバランスが抜群に良い!2万円で1350gの軽量ヘルメットが手に入る!
しかもデザインが超カッコいい。
- 規格:PSC/SG/MFJ(公道/レースOK)
- 重量:1,350g
※Araiより250g軽い - 価格:2万円~
Thorの昔のモデルはSGやPSCに対応していないものもある!購入の際はSG対応モデルか気を付けよう!
公道は一切走らないコースオンリーのオススメヘルメット!
もう公道は一切走らない人のヘルメットです。
PSC通ってないので道路交通法的にはノーヘル扱い、絶対に公道で使用しないでください。
こっから先は競技用ハイエンドモデルで、国内販売だと高い。
一応リンク張るけど、個人輸入を強くオススメします。
アチェルビス スチールカーボンヘルメット
オフローダーはお馴染み、イタリアのアチェルビスが1kg切りの激軽カーボンヘルメットを出している。
※楽天のみ取り扱い
しかも安い!個人輸入したら5万円切ると思う。
安く手に入れたい人はmotostorm.itとかのイタリアサイトから輸入して感想を聞かせてほしい。
- 規格:ヨーロッパ規格(ECE/ONU)のみ
※日本の公道不可/MFJレース不可 - 重量:950g±50g
※Araiより600g軽い - 価格:5万円~
実物をこないだ持ったんだけど、中身入ってないのかと思った。
軽いなんてもんじゃねえ。
「カーボンだぜー!」ってアピールのためにカーボン柄を残さず、端から端まで塗装しているのに男気を感じる1品ですね!
Airoh Aviator
出典:Airoh
こちらもイタリアからAirohのAviator!素材はもちろんカーボン。
ブログの収益にならんけど、ぶっちゃけ個人輸入のが圧倒的に安い。
FC-MOTOとかのヨーロッパサイトから輸入して感想を聞かせてほしい。
- 規格:記載なし ※日本の公道不可/MFJレース不可
- 重量:950g
※Araiより650g軽い - 価格:7万円~
Airohはグラフィックがとんでもなくカッコいい。
この辺のモデルはバイザーも薄くてレーシーよね。高速で使ったらぶっ飛んでいきそう。
BELL MOTO-9 FLEX
アメリカの超老舗、BELLからもカーボンなヘルメットが出ている。
FC-MOTOとかのヨーロッパサイトから輸入して感想を聞かせてほしい。
※上のリンク、XLサイズ限定で50%中(2021/6/17時点)。海外のセールってすげえ…。
- 規格:SNELL/MFJ ※日本の公道不可
- 重量:1320g
※アメリカのECサイトの口コミから。サイズLの参考値。 - 価格:7万円~
BELLはガッチリ系。横幅が広くて日本人に合いそう。
ヨーロッパ系はスリムだけど、日本人だとワンサイズ上げたり大変なんすよ。
まとめ!ヘルメットの世界って広いなあ。
と、まあ色々書いたけど、結局買うのはSHOEIのVFX-WRになりそうです。
だって公道で死にたくねえもん
ヘルメットの数百グラムは確かにすごく大事。けど、そこに拘るほど私は上手くない。悲しいけど。
むしろ、走行の8~9割になる公道を快適で安全に楽しみたいので、国産を選びます!
グラフィックが綺麗な海外メットに惹かれるのも事実!ボンサイのためだけにPSC海外メット買うのも素晴らしいと思います!
皆さんも自分の用途に合ったヘルメット選びを!
こんにちは自分はアイローのAviatorエースとAviator3を購入してしと使用しています。
エースの方は抜群に軽くてイカしてます。
3の方もカッコいいですが、エースと比べるとだいぶデカくなり、ショウエイのVFX-WRと同程度のサイズと重量になりましたね。
いつも楽しく読ませてもらっています。
アイロー良いですね!めっちゃ欲しいのですがヘルメットが増えすぎるため手が出ず…!
見た目的には最高なんすよね。