【ガチギレ】ナメたネジ、ぶっ壊れたネジを外す方法10選

けん

ネジがよぉ。外れねえんだ。

本気で外れないネジに出会い、ブチぎれてめちゃくちゃ工具買ったので纏めておく。

始めに記事の結論を言うと、

変に弄る前にバイク屋行け

マジで。コレ大事。

それでも自分でなんとかするんだ!という人だけ、この先を読んでください。

ネジが外れない原因

まず、ネジが外れない原因を考えてみる。大抵このどれかだろう。

ネジが外れない原因
  1. 錆びて固着している
  2. とんでもないトルクで締まっている
  3. 特殊な工具がないと開かない
  4. ロックナットが効きすぎてる
  5. しこたまネジロック剤が塗ってある

一言に「ネジが外れない!」と言ってもこんだけの原因がある。

ので、一概に「こうしたら外れる!」なんて万能策はない。

なので自分の状況に合わせて紹介する緩める方法を、ケースバイケースで使ってほしい。

緩める方法0.コーヒーを飲む

冗談で言っているのではない。いったん落ち着こう。

割と安くて味が無難、私が愛飲しているネスカフェブラックのリンクを貼ったので飲んでほしい。

けん

回らないネジには、人をブチギレさせる力があるよな…。

キレて作業をすると精神衛生上良くないし、無理な力が入って余計ネジにダメージが入る。

この先の方法では我慢強い作業が必要になるので、まずは心を落ち着けよう。

緩める方法1.ラスペネを吹きまくる

ああ。われらが救世主。ラスペネ様である。

意外とこれだけで解決する問題が多い。

持ってないからでケチってこの先に進むのは本当にオススメしない

けん

このリンクからじゃなくていいから買え。

この方法以外は、ネジを痛めて後戻りできなくなる可能性があるよ

重要なのは、

556ではなくラスペネ

テキトーな潤滑油でなくラスペネ

を使うことである。

けん

マジですごいから。
556使って緩まなくてラスペネ使って緩んだことが何回もある。

使い方
  1. ラスペネをたっぷり吹く
  2. ハンマーなどでネジをたたく(振動させる)
  3. 10分くらい放置する
  4. 緩まなければ1~3を繰り返し

浸透力が違う。ネジ穴に潤滑油が吸い込まれる。

緩める方法2.暖めてみる

暖めると良いことが2つある。

ネジを暖めるメリット
  1. 金属が膨張して緩むことがある
  2. ネジロック剤が溶ける

しかし、万能ではない。注意点がいくつかある。

・ネジ回りの樹脂やプラパーツが溶けないように注意が必要

・ネジとナットのネジ側を暖めるとネジが膨張して逆に締まる

・熱いのでヤケドしやすい

とはいえ効果が高い。

バイク屋に持って行くと高確率でラスペネとセットでやられる手法だ。

もし周りに樹脂パーツが多い場合は、地道だが半田ゴテを使うとピンポイントで暖められる。

使い方
  1. 最小火力でネジを暖める
  2. ハンマーなどでネジをたたく(振動させる)
  3. 緩まなければ1~2を繰り返し

緩める方法3.長い柄の工具を使う

長い柄にするだけで、テコの原理でネジにかかる力が強くなります。

特に車載工具はコンパクトに納めるためにショート工具が多いです。

強いトルクで締められたネジは長い柄で緩めましょう!

特にタイヤやステムナットなどは100Nm近いトルクで締まっており、ゴリラでない限りショートレンチなどで緩められません。

「欲しい工具名 ロング」でググると出てきますよ!六角レンチなどもロング製品があります。

緩める方法4.潰れたネジ用工具を使う

なんと、ブッ壊れた六角を回すためのソケットが売っている

けん

なんてニッチな需要に答えた製品なんだ…。

ちなみに私も持っていて、実際ドレンボルトがナメた際は大活躍しました。

潰れたネジやナットをガッチリつかんで回してくれます。

また、ネジと工具の間に塗って滑るのを防止する製品もあります。

この2つとラスペネ、バーナーを組み合わせると潰れたネジでもよほどでない限り回ります。

使い方
  1. ネジすべり止め剤をネジの頭に塗る
  2. ナットツイスターで回す

緩める方法5.インパクトドライバー

「バイクにインパクトは過トルクだから使うな」

と、初めてバイクを買ったバイク屋に言われて育ちました。が、限界です。

電動インパクトドライバーなら振動+強トルクが掛かるので緩みやすいです。

けん

上のブラックアンドデッカーはただ私の欲しいインパクトです。
安くて汎用性が高い。

人間はネジを押さえつけることに集中、回すのはインパクトがやってくれます。

そのため、同じトルクなら手動よりナメにくいはずです。

過トルクが気になる人は、ショックドライバーもオススメ。

押し付けたときに回ってくれる手動式インパクトドライバーです。

この辺はラスペネとの相性が抜群!

使い方
  1. インパクトドライバーをネジに押し付ける
  2. 緩む方向に回す

緩める方法6.ネジを掴んで回す

ネジ穴が潰れたなら、ネジの頭を掴んで回してしまえ。という方法。

けん

力こそパワー

このニッチな工具で圧倒的なシェアを誇るのがネジザウルス。製品名からして強い。

使い方
  1. ネジをネジザウルスで掴む
  2. 握力にモノを言わせて回す

特にラスペネとの相性は抜群である。ぜひ試してほしい。

私はネジザウルスとバイスを組み合わせたバイスザウルスを愛用!掴むだけならネジザウルスの方が強い。

閑話休題。こっからネジをブッ壊す方法です。

できたらここから上の方法で終わらせたい。

なぜなら、ここからはネジを壊して回す方法だから。

ここから先を失敗してバイク屋に行くと、「こんなグチャグチャなの持ってくんな!」と高確率で怒られる。

緩める方法7.ネジ穴を新しく切る

ネジ穴がナメたなら、新しくネジ穴を切ろうという試み。電動ドリルがあれば意外と簡単である。

リンクの「なめたネジはずしビット」はふざけた名前だが初心者でも扱いやすく良い製品。

使い方
  1. ネジの頭にドリルビットでネジ穴を切る
  2. ネジビットでネジを回す

もしくは、ネジが回る方向にマイナスドライバーでぶったたいて回す方法もある。

ドライバーのお尻をハンマーでたたける「貫通ドライバー」がオススメ。

コレはつぶれたネジ穴になんとかマイナスを引っかけて回すだけである。

緩める方法8. ナットをぶっ壊す

ナットをチョン切ってしまおうという製品。

単純な丸形のナットなら高確率でぶっ壊せます。ロックナットが壊れたらネジは回るでしょう。

しかし、私はコレで失敗し、取り返しのつかないことに…。

こういう形のナットだと、赤丸の部分が切れずに残ってしまいます。

ナットは潰れてネジに食い込み、二度と回らない状況に…。

使い方
  1. ナットブレーカーをナットにセットする
  2. ナットブレーカーのお尻を少しずつ回す
  3. ナットが割れたら180度反対側も割る
  4. ナットが真っ二つに割れる(はず)

緩める方法9.ネジにネジを溶接する

潰れたネジに生きてるネジを溶接し、生きてるネジを回すという方法です。

普通ご家庭に溶接機はないと思うんだけど、以前調査したら私のフォロワーの23%が溶接機持ってた。

ここまでするなら方法10で良い気がする。

使い方
  1. ネジ山が生きてるネジを探す
  2. 潰れたネジに生きてるネジを溶接する
  3. 生きてるネジを慎重に回す

緩める方法10.グラインダーでネジをぶっ壊す

最終手段です。ネジの頭が回らないなら取ってしまおうという方法。

かなりブチギレた方法であり、コレでダメならダメです。

ロックナットで共締めしてあるだけなら頭を飛ばしてたたいたら抜けます。

私はスプロケのネジがナメて結局この方法で取りました…。

↑ナット ブレーカーで潰したネジを取った例。

上側にボルトの頭がありましたが、サンダーで消し飛ばしました。

まとめ。少しナメた時点でバイク屋いけ

少しナメた程度ならバイク屋は軽々回せます。だってプロだもん。

工賃の1000円2000円は取られるでしょうけど、仕方ないっすよ。商売だもん。

でも工具買うより安いです。

「これから先、何回もナメたネジと戦うから工具をそろえたい!」

「ナメたネジと戦ってみたい」

という奇特な人以外はバイク屋に駆け込んでください!

ということで、奇特な人向けの記事でした。

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