またまたWR250Xに関係のない話です。
よくTwitterで話題になる峠を攻めるのが良い・悪いの話です。
先に書いちゃうと、峠を攻めるのは悪いことだと私は思っています。
程度はあります。けど、ほどほどにしようね。って話です。
そして、最終的に話すのは、サーキットに行こうよ。っていう話です。
なんで峠を攻めたらダメなの?
単純明快に「危ないから」です。
知ってるわい!
と聞こえてきそうですが、まあ聞いてください。
何が危ないのか、一つずつ説明します。
峠を攻めたらダメな理由1. 物理的に、死ぬ
そう。転んで運が悪かったら死にます。だって人間だもの。
僕も良いカーブがあったらバンクしたくなりますし、させます。
けど、限度というものがあります。
よく言われるタイヤの端が残るという、アマリング。
アマリングが消えるほど攻めていると、危ねえなあと思います。
サーキットでも峠でも、同じ速度で走るなら倒さないで走れる方がうまいです。
でもアマリングを気にするって、速く走るためじゃなくて、倒すために倒してるじゃないですか。
あなたがもし、アマリングを気にしていたら、その発想がもう危険です。
そもそも、ギリギリまで倒しているということは、ギリギリで余裕がないということです。
公道は転ぶ要因がたくさんあります。
例えばカーブの先で
- 濡れている箇所があった。
- 落ち葉が落ちていた
- 路面にギャップがあった
- 路駐している車がいた
- 先に走っていたバイクが倒れていた
- 動物が出てきた
などの状況があった場合、ギリギリの状態から避けられますか?
もし、あなたがギリギリの状態で走っていて今まで無事でいたなら、たまたま上記の状態に遭遇していないだけです。
続けていればいつか上記のような場面に遭遇します。
さらに言えば、上記の状態で転んだ時、
- 対向車がきていた
- ガードレールがあった
- カーブの先が崖だった
などの場合、運が悪いと死にます。
良いですか。大事なのでもう一度言いますが、
死にます。
これは現実なのでNew Gameできません。
いくら貴方がコイン(お金)を集めていても、キノコをたくさん食べていても、あなたは一機しか持っていないのです。
僕も峠でカーブの先のRが急にキツくなっていて転んだことがあります。
運よく生きていました。
「俺はそんな甘い気持ちで疾走(ハシ)ってんじゃねえんだよ…」
って人もいるかもしれません。
でもこれだけは言わせて。
公道で楽しく走るだけのためにどんだけのリスク背負ってるんですか?!
峠を攻めたらダメな理由2. 社会的に死ぬ
そう。社会的にも死にます。
もし、運悪く警察が取り締まってたりします。
あなたが峠を気持ちよく70km/hで走っているとします。
その峠の制限速度が40k/hだとします。
このとき、速度を計測された場合、30km/hオーバーです。
たった30km/hオーバーです。
はい、では罰則を見てみましょう。
- 刑事処分
- 6点加点(一発免許停止)
- 6ヵ月以下の懲役(過失の場合は3ヵ月以下の禁錮)又は10万円以下の罰金。
良いでしょうか。
まず、刑事罰なので前科です。
刑事犯なので、立派な前科一犯です。
履歴書の賞罰に書かないといけません。
そして免許取得直後の点数マックスの状態でも免停です。
ほとんど罰金刑で終わりますが、80km/h以上のオーバーでは
略式裁判をせず正式に起訴され、懲役刑になった。という裁判事例もあるようです。
ちなみに罰金刑で終わっても略式裁判で有罪判決を受けるので前科つきます。
2回目ですが大事なことなのでもう一度。
バイクでアクセス捻りすぎたら前科付くんです。
峠を攻めてるみなさん、自覚はありますでしょうか…。どうか冷静になってください。
いや、ほんと。何度も言いますが、
公道で楽しく走るために、どんだけのリスク背負ってるんですか?!
という話なのです。
ちなみに自慢ですが僕はゴールド免許です。
前科ついても良いって人には何を言っても仕方ないと思うので、ここでブラウザを閉じてください。
じゃあどこに行ったらいいんだよ!という話。
サーキットに行きましょう。
いやいや、そうくるだろうね!
って思ったでしょ?
でも聞いてください。
峠がダメだからサーキットに行くんじゃなくて、サーキットが楽しいところだから行ってほしいんです。
サーキットは、単なる峠の上位互換ではありません。
何が良いか、一つずつ説明します。
サーキットが良い理由1. 物理的に、死なない。
死なないは言い過ぎですが、死ににくいです。
さっき僕は言いました。
道の先が濡れてたら、落ち葉があったら、ギャップがあったら、路駐している車がいたら…
転んだ先にガードレールがあったら、対向車が来ていたら、カーブの先が崖だったら…
サーキットでそんなことはありません!
サーキットは僕たちが払ったお金で、
- 日々、路面整備をしています。
- 先で転んでる人がいたら監視している人が旗で教えてくれます。
- カーブで転んだ先で怪我が大きくならないよう、芝のスペースを用意しています。
サーキットはみなさんが払ったお金で、安全に走れる努力をしてくれます。
サーキットはお金が掛かるので峠に行く!というのはあまりに安直です。
お金を払うだけの価値が、サーキットにはあります。
サーキットが良い理由2. 社会的に、死なない。
こっちは絶対に死なないです。
たとえ貴方が隼で300km/h出してもサーキットでは捕まりません。
そもそも、考えてください。
僕が乗ってた型落ち国内仕様YZF-R1でも1速で150km/h出ます。
峠では、60km/h制限でも、90km/hで犯罪者の仲間入りします。
でも、90km/hじゃ1速のパワーバンドにも入らないんです。
そもそも法律を無視しても、150km/h出せる峠ってどこにあるんですかね。
これはR1に限った話じゃないです。
250cc~のバイクで犯罪者入りしないで本気で6速までブン回せる峠はないんじゃないですかね。
でも安心してください。
SSでも隼でもH2でも6速パワーバンドまで使って300km/hオーバーしても捕まりません。
もちろんそこまで回せるサーキットは限られますが。
ここまでは「峠にあるネガティブ要素が全部ないよ!」って話。
でも僕が話したいのはここからのポジティブな話!
サーキットが良い理由3. 楽しい。
はい。
楽しいです!
知ってるよ!
って感じでしょうけど、まあ聞いてください。
峠で貴方はこんなこと思ったことないですか?
「このカーブ、この速度で入って大丈夫かな。」
「このカーブの先でRがキツくなっていたらヤバイな。」
で、その時の視界にあわせてブレーキかけて、アクセルを回してるはずです。
なぜそうなるかというと、峠ではカーブの先が見えないからです。
でもサーキットでは、カーブの先どころか全体がクリアです。
侵入までの速度からブレーキ、アクセルの開け始めまでカーブを熟知した状態で追い込めます。
それを1周数分でずーっと繰り返しです。
峠のように頑張ってUターンする必要もありません。
余裕があったなら、前の週より、
- アクセルを長く開ける
- ブレーキのかけ始めを遅くする
- 少し深く倒してみる
という微調整を短い時間で何度も行えます。
はっきり言って峠とは成長速度が違います。
タイムを計れば速くなってるのが分かりますし、すぐに膝を擦れるようになります。
サーキットは安全だから楽しいだけじゃなく、速く上達するから楽しいのです。
サーキットが良い理由4. 速さは競わなくて良い。
ここまで長々語っておいて申し訳ないのですが、僕はクッソ遅いです。
分かる人には分かる基準で言うと桶スポ50秒切れません。
高校生の100m走に例えると15秒後半くらいです。
男子20人のクラスで下から5番目くらいでしょうか。
こんなに調子乗ってるのに…
体感ですが、桶川スポーツランドに土日行って初/中級クラスを走っても、僕より遅い人は3人くらいしかいません。
ここで大事なことは、サーキットで遅くて怒られたことは1度もありません。
そらサーキットでツーリングしてたら怒られますが、速く走ろうとして遅い人は遅くても許されます。
そのために、タイムでクラスが分けられています。
不安な人はナップスや2りんかんの走行会に行くと、「サーキット超初心者」という人向けの入門クラスを用意しています。
まずは走行会で入門レベルのイベントで走ってみるのもありです。
走行会ではツナギやグローブ、ブーツを格安でレンタルしています。
ツーリングタイヤのGN125で走ってる人もいるくらいです!
過去にハーレーやスクーターで参加している人も見ました。
バイクの種類で走行会に参加できないってことはないですよ!
サーキットが良い理由5. ついでにアマリングが消える
最初の方でアマリングについて触れましたが、サーキットを一度走るとどうでもよくなります。
その理由は、ゴリゴリに端まで溶けるからです。
下の画像は純正タイヤですが、端までデロデロになりました。
峠でタイヤの端のヒゲがなくなったかどうか、とか気にしてるの馬鹿らしくないですか?
繰り返しですが、僕はクソ遅いです。それでもタイヤは溶けます。
3. まとめ。
峠を攻めている人は速くなりたいんだと思います。
実際、峠でも繰り返していれば速くなると思います。
でも、繰り返すだけリスク増します。
事故る確率が0.1%でも、
100回走ったらもう10%です。
1000回走ったら100%事故ります。
何回も走ったらいつかは転びます。
※計算間違っていたので消しました。お恥ずかしい。
だから、サーキット行こうよ!
ということが言いたい記事でした。
いい記事だ(〃⌒ー⌒〃)ゞ
他のWR関係も楽しく参考にさせてもらってます。
バイクは何でも楽しめばサイコー!!
ありがとうございます!
そうですね!バイクは楽しむことが大事ですよね!