トレールタイヤとしてはグリップ力が高いと言われるD603、その実力はどうなんでしょう?
ライフが短い!とか、グリップしない!とかいろんな噂があるので、その辺どうなのか本音で書いちゃいます。
ダンロップ D603の位置づけ
D603の位置づけは、オフロード寄りのトレールタイヤです。
こんな人向けです。
公道でしか使わないけど、オフロードのグリップが欲しい!
競技には参加しない!
位置づけとしては、この辺と一緒かほんの少しオフ寄りです。
- ブリジストン TW301/302 (WR250R純正タイヤ)
- IRC GP21/22 (CRF250L純正タイヤ)
ダンロップにはD系列のタイヤが3種類(D603,604,605)あり、D603は最もオフロード寄りです。
サイズとお値段
WR250Rのタイヤサイズは…
前:80/100-21(リム幅1.6)
後:120/80-18 (リム幅2.15)
このサイズのD603はフロント7100円 リア8,090円
合計:15,190円
が相場のようです。(2021/12時点)
お店に頼んだ場合、交換工賃や廃棄代含め総額は23,000円ほどですかね。
グリップの感想
一言で言うと…
エグいコースは無理、林道は全く問題なし!
林道タイヤですわ。
メーカーの推奨そのままですね。
オンロードの感想
見た目のブロックからは想像できないほど安定しています。
特に、エンデューロタイヤから履き替えた人は感動するでしょう。
これが人権か…!
なんなら峠を攻められそうです。が、無茶はやめましょう。
レビューを見ると「消しゴムタイヤ!」とか言われてますが、本気のエンデューロタイヤのように高速道路でブロックが千切れるようなことはありません。
ライフについては後述。
林道の感想
ハッキリ言って何の問題もありません。
D603で林道行ってグリップ足りないのは振り回し過ぎです。安全運転してください。
林道で「進めない!」ってことにはなりません。
泥ハケもOK!お散歩にはもってこいです。
大雨のゲロマディは滑りますが、そんな日は林道行くのやめましょう!
オフロードコースの感想
HEDコースはダメ。
その辺のオフロードコースをお散歩するなら問題なし!
新品の状態で日野カントリーオフロード走ったけど太刀打ちできなかった。
グリップすると言っても”トレールタイヤの中では”です。
激坂でヌカるんでるとスノボみたいになります。前に進みません。
関東人にだけ分かる例で言うと、猿ヶ島でお遊びするだけなら問題ないよ。
ある程度滑るタイヤの方が楽しい!ってのもあります。
例えばブレーキターンやアクセルターンを練習したいなら、良いタイヤかもしれません。
ライフ(寿命)の感想
寿命は短いです。美味しいところは3000km持たず終了します。
ただ、オンロードを走れなくなるまで使うなら5000km以上持つと思います。
私は3000km弱で替えました。このくらいの山になります。
端は残ってるけど真ん中がない。
ライフが短い!消しゴムタイヤ!と言っている人は、グリップしなくなったら履き替えてる可能性が高いです。
次も履くか?
次はD603を履きません。
シンコーの216MXを履きました。
こんな理由です。
- 色んなタイヤを試したい
- グリップが足りない
- もっと安いタイヤがある
エンデューロタイヤにして、どのくらい差があるか見たい!という興味本位に近いです。
自走でこれよりグリップするタイヤが必要か、と言われると微妙よね。
空気圧はいくつで乗ってた?
最後に参考になるか不明ですが空気圧です。
- オンロード:F1.25 R1.50 (ヤマハ推奨値)
- オフロード(林道):F0.8 R0.8 (ビードストッパーなしはここが限界)
- オフロード(ガチ):F0.3 R0.3(ビードストッパーないとビード落ちます)
D603の推奨リム幅にも合ってますし、結構無茶してもビード落ちるとかはないですね。
まとめ!こいつは良いタイヤ。
総括すると良いタイヤでした!
ライフが短いのはタイヤの仕様であって欠点ではないです。グリップあるんだからしゃーない。
グリップが良くてライフが長いタイヤってIRC TR011くらいしか知らないですが、見た目がトライアルタイヤなんでね…。
ブロックタイヤ履きたい!って人でオンロードの人権も欲しい人は超オススメです!
D603でオフロードコースから林道まで使い倒してきた。