WR250R/Xを持っている人には有名なSP忠男のパワーボックスを付けてみたのでレビューです。
バイクでは珍しく、エキパイのみ交換するカスタムです。
FMFとの組み合わせが有名ですが、私は純正サイレンサーとの組み合わせにしました。
では、本題のSP忠男のレビューです!
1. 効果あるの?
「そもそも効果あるの?」という疑問があると思います。
私も思いました。
だって、バイク乗りが「マフラー交換!」って言ったらサイレンサーからが普通です。
サイレンサーを変えたら、大きいパーツだから軽量化もできるし、見た目も大きく変わる。
でもこのカスタムは「エキゾーストパイプのみ交換」です。地味。圧倒的に地味です。見た目ほぼ変わんねーし。カスタム感はあまりない。
1.1 乗り心地
ぶっちゃけ期間限定のメルカリポイントが余ってたから買ったんです。
実験で買って、乗り味変わらなかったら売ればいいかー、と。
でも、乗ってみてかなり変化がありました。しばらく手放しません。
加速について
加速の低速のぎこちなさはなくなりました。
私は純正の低速に不満はなかったのですが、確かに低速がかなりスムーズになりました。
SP忠男公式の開発ブログにも、低速のドンツキを解消しようとした記載が見られます。
開発目的が、低速の改善であると読み取れますね。
1速や2速で走ろうとすると若干違和感を感じる。
SP忠男公式サイト
そう・・・・、ドンツキ感? 唐突感?
こいつを取っ払ってあげればかなり気持ち良くなるな!
それから、よく使う4速で走行中に50km/h以下でやっぱり違和感を感じる
(このバイク若干スプロケットが変わっていて正確な速度はちょっとちがうかもしれないが)
・・・トルクの谷?
・・・・一番良く使うところだけにストレスを感じてしまうんだ。
減速について
減速のエンブレが非常に良くなりました。
コレは私が一番課題に感じていたことで、ノーマルマフラーだと減速時のエンブレがキツすぎてリアがロックしやすいのです。
もちろん、私が下手くそであることが1番の原因ですが、技術に頼りたかった。
スポーツ走行をすると以下のようにリアがロックしてしまうことが多々…。
動画は筑波1000の2コーナーですが、一番辛いのは桶川スポーツランド(新コース)の2コーナー、一般的には2速に落として曲がるのですが、アタックするとリアがロックします。
かと言って3速で曲がると立ち上がりのトルクが薄く非常に遅い。
モタードらしく2速で半クラ切ってスライドしながらコーナーを曲がれれば良いのですが、そんな技量はなく…悲しい。
1.2 重さ
重さは公式に書いていないので、実際に計ってみました。
純正(鉄製):577g
SP忠男(ステンレス製):694g
鉄とステンレスでは、ステンレスの方が軽いはずですが、ボックスの重さがあるため、SP忠男の方が重い結果となりました。
…とはいえ、100gを体感できるほどの差ではありません。
1.3 見た目
見た目はほぼ変わらず…笑
近くで見れば分かりますね。
コレめっっっちゃ磨きました。見よこの輝きを。
めっちゃ磨いた記事はMotizipさんに掲載させて頂いてます!
【予算2000円】手作業でも5時間磨けばマフラーは綺麗になるか? | MOTOZIP(モトジップ) バイクで楽しむあれこれ
道具を使わず、低コストでサンドペーパーとピカールで研磨してエキパイは輝くのか。バイクへの愛を試す長時間研磨作業の結果がこちらです。
2. 取り付け方法
マフラー交換自体の方法は別途纏めています。
こちらの記事でフルエキ交換まで行えるので、方法を探しに来た人は参考にしてください。
簡単!WR250R/Xのマフラー交換方法(フルエキ) | WR250Xの説明書
WR250X,WR250Rのマフラー交換方法です!スリップオン、フルエキ交換どちらも分かるよう記載しています。EXUP取り外し方法も!マフラー交換方法は、この記事を見れば行えます!
ここではSP忠男独特の取り付け方法についてだけ説明します。
2.1 ガスケット交換
まず、ノーマルサイレンサー側についている純正ガスケットは取り外す必要があります。
ガスケット不要なほどフィッティングが良いですが、排気漏れ防止のため、念のためエキパイ側に液体ガスケットを塗った方が良いでしょう。
私が使用したのはモリワキの液体ガスケット。黒い部分が液体ガスケットです。
エンジンとエキパイの間にもガスケットがあります。
こちらは流用します。SP忠男は交換を推奨していますので、気になる方は新品をご購入ください。
部品番号は、4FM-14613-00です。
定価462円なので手間でなければ交換した方が良いでしょう。
2.2 ヒートガードの取り付け
ヒートガードの取り付けはSP忠男は逆付けを推奨しています。
以下の画像は純正と同じ向きの取り付け。
意図がわからず…私は純正と同じ向きにしました。
なんで逆付け推奨なんだろう?理由がどこにも書いていない。
2.3 取り付けの注意点
SP忠男公式の交換方法では、サイレンサーを取りつけたまま、エキパイのみを交換する方法となっていますが、逆に難しいです。
最初、私はサイレンサーを取り外さず交換しようとしましたが、エキパイが奥まで刺さらずエンジンとエキパイの間で排気漏れが発生しました。
一度サイレンサーを緩め、エキパイをしっかりとエンジンに差し込み、固定されたエキパイにサイレンサーをはめる方が確実です。
3. 社外マフラーとの相性
SP忠男の開発日記を見ると、純正マフラーとFMFサイレンサーを基準に開発されたことが分かります。
ドンツキが消え去って、中速からの吹け上がりもきれいに伸びるようになった。
これでOKのサインを出した後で、思い出したかのようにFMFのマフラーとのマッチングが今ひとつ・・・・なんて言い出すんだ。
~省略~
ということがあって、あれから、また莫大な時間をつぎ込んで再度細部の詰め直しを行なってきたんだ。最終的に高効率化されたサイレンサーとバランスを取る為にエキゾーストパイプを途中からワンサイズ太い物を使い再調整、
SP忠男公式サイト
こうすることで、ノーマルサイレンサーでもFMFでもドンツキのないクリアーなアクセルフィーリングと太く力強く吹きあがるパワーラインを実現することが出来たんだ。
純正エキパイと同じ作りになっているため、純正エキパイに取り付けられるサイレンサーなら、どれも取り付け可能だと思います。
4. まとめ
2020年6月現在、オークションなら12,000円くらいから売られています。
新品も実売で2万円強ですね。
手軽に乗り味を変えられる良いパーツだと思うので、ぜひ導入してみてください。
2015年で製造中止しため、そろそろ新品在庫もなくなるはず…。
コレからプレミアがつくパーツかもしれませんね。
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