世界一詳しいWR250X/Rの吸気解放【フルパワー化】

けん

超定番の吸気カスタムを解説します!
今までやってなかったのが謎ですが、なんか抵抗あったんだ…。

WR250R/Xに乗っていると一度は聞く吸気カスタム!
それもそのはず、フォロワーに聞いたら129人中83人(64%)が吸気をいじっていました。

この中でも最もポピュラーなダイヤフラム撤去を解説します!

WR250R/Xの吸気カスタムとは

WRは公道用市販車のため、排ガス規制に対応するべくパワーを意図的に絞っています
その1つがエンジンに空気を取り込むインテーク(吸気)です。

シート下にエアクリーナーボックスにつながっている外気の取り込み口があります。

この外気の取り込み口は、アクセル開度を大きくした際、騒音対策で吸気を絞っているようです。

けん

この余計なシステムを撤去して常に全開で吸気しよう!
ってのが吸気カスタムです。

吸気カスタムの種類

WRの吸気カスタムは大きく4種類あります。

けん

①→④にかけて吸気量が大きくなります。
オフでは砂塵を吸い込む量が多くなりエアフィルターが詰まり安くなるため注意。

①ダイヤフラム撤去

今回はコレ。強制的に絞ってる機構を取って全開吸気するだけで、吸気口の拡張はしません。
戻すのも比較的簡単で、燃調も大きく狂いません。

②吸気口の拡張

吸気口のユニットをごっそり取り除きます。
下に見えるのはエアクリーナーボックスの内部なので、埃吸い込みまくりです。

けん

この車体を撮影させてくれた知人は、長時間アイドリングするとエキパイが真っ赤になっていました。燃調は狂いまくりなのでサブコンorフルコンは必須でしょう…。

③吸気口の拡張+エアクリーナーボックス扉の改造

②に加えてエアクリーナーボックスの蓋を改造します。
メッシュ化や、扉自体を取ってしまう過激派が多いです。

けん

ミニ四駆味があるカスタム。

④エアフィルターボックスの撤去

お分かりいただけただろうか…

純正エアフィルターボックス自体を取り除き、インジェクターに直接キノコ式エアフィルターを付ける過激派カスタムである。
バッテリーボックスごと撤去になるため、この車体ではバッテリーボックスを自作している。

けん

クレイジー。雨降ったら止まるんちゃうか?
がしかし、吸気効率は最高にいいと思います。

必要なお買い物

けん

必要な買い物はほぼありません。
なんてリーズナブルなカスタムなんだ…。

強いて言うならタフめな両面テープを用意しましょう。

外装の取り外し

まずはシートと左サイドカバーを取り外します。

シート取り外し

シート裏側の2本のビスを外します。

後方上気味に引っ張るとシートが外れます。

左サイドカバー取り外し

右で解説しますが、左も同じです。
赤丸のネジを外して

手前にひっぱり

進行方向した目に引っ張ると外れます。

けん

外す外装はこれだけ。
外すもの少なくて助かる…。

改造前の状態と外すパーツの確認

改造前のシート下がこんな感じ。

①〜③のパーツを撤去します。

撤去するパーツ

①3D7-14545-00 ダイヤフラム
②5PS-1410H-00 フユーエルカットソレノイドバルブ
③5PS-1446E-00 タンク サージ
※車体・パーツ間をつなぐホース含む

ダイヤフラム・ソレノイドバルブ・サージタンクの撤去

まずソレノイドバルブにつながってるコネクタを外します。
画像の親指の部分を押して引くだけ。

次にソレノイドバルブの赤丸の位置のプラスネジを外します。
配線を縫ってプラスドライバーが届く設計になってます。しゅごい。

次にダイヤフラムを反時計回りに捻ります。
ソレノイドバルブが外れてないとホースが突っ張って外れないので注意。

上に引っ張るとダイヤフラムが外れます。やったね。

次に束ねられた配線類をほどきます。

上の画像の赤丸のあたりに、こういう配線を束ねてるパーツがあるので外します。

こんなかんじ。

そしたらサージタンクの赤丸の位置のプラスネジにドライバーが届きます。
配線を縫って届く奇跡のクリアランス。

あとはホースを外すだけ。赤丸の位置を頑張ってひっぱります。

外れました。

全てのパーツは外れてるのですが、転倒センサーが邪魔でタンクが外れません。
下の赤丸2点を外して転倒センサーをいったん外し、元に戻しましょう。

外れた…。5年間お疲れ様でした。

配線やホースの後処理

外したパーツにつながっていたホース・配線の後処理をします。
下の赤丸2点です。

ホースは外したビスがジャストフィットしますので、差し込んでおきます。
放っておくと吸気が狂うようです。

配線は適当に絶縁テープを巻き付けておきましょう。

最後に吸気部分ですが、両面テープ等で固定しましょう。
写真は適当にテープで固定した図です。

燃調の調整(メーター隠しコマンド)

WRは新設設計なので純正メーターの隠しコマンドで燃調が調整できます。
キーオフの状態でSELECT1とRESETを同時押しして、キーオンします。
キーオン後もずっと押しっぱなしです。

dIAGと出たら成功。

最初は回転数表示モードになるので、もう一度SELECT1とRESETを同時押しします。
Coと出たら成功です。

SELECT1を押すとプラスに、RESETを押すとマイナスになります。

今回は吸気量を多くした(=空気を濃くした)ので、ガソリンを濃く調整します。
プラス:ガソリンを濃く、空気を薄くする
マイナス:ガソリンを薄く、空気を濃くする

私はプラス10にして様子見
けん

プラス15が最適とか、いろんな説があるよ。

キーオフで設定完了!

試走!吸気カスタムの感想は…

けん

これはすごい!フルエキにした時くらい変わった!

体感的には結構速くなりました!上までブン回るのが明らかに早いです。
ただ、10,000回転のピークパワー時に馬力が上がっているか、というと…?
どちらかというと、10,000回転に達する速度が上がった感じです。

けん

音量はブン回した時だけ煩くなりました。
アイドリング時の音量はほぼ変わらないので、ご近所トラブルは意識しなくてOKです。

加えて社外エアフィルターカスタムも有効です。

別記事でエアフィルター交換も解説しています。
社外エアフィルターにすると吸気効率が上がるのでこちらもおすすめ。

まとめ。早くやっておけばよかった…。

なぜすぐやらなかったのか…。
WRはそのままで速いので放置してしまいました。
これはノーマル至上主義の方以外はやった方が良いカスタムかもしれません。

けん

今のところエンストしやすいとかもなし!良い効果のみです。

しかも工具が入る隙間ができたので、数年ぶりに車載工具が復活しました。

まだカスタムしてない人はお試しあれ!

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