みんな大好きブレーキパッドの交換方法です!
ちなみにキャリパーオーバーホールの方法はこちらに纏めています。
WR250R/Xのキャリパーオーバーホール方法(お買い物) | WR250Xの説明書
WR250X,WR250Rのブレーキキャリパーオーバーホール方法です!分解し、清掃し、再組み立てしています。パーツ型番からその他お買い物リスト、ブレーキパッド交換からブレーキフルード交換もキャリパー関連は全て、この記事で分かります。
もくじ
動画もあるんだ
動画での解説がわかりやすい人はこちら!
交換タイミング
サービスマニュアルに記載の交換タイミングは残り1mmです。その他サビや傷がある場合は交換してください。
パッドの傷なんて、どっちみち外さないと全部分からないじゃねーか。
経年劣化などでの交換タイミングはなく、「減ったら交換」のようです。古い車体をお使いの方も減ってから交換でOKです。
ちなみに新品純正パッドの厚さは以下の通り。思ったよりありますね。
WR250R | WR250X | |
フロント | 4.8mm | 4.0mm |
リア | 6.4mm | 6.4mm |
オススメブレーキパッドとパーツ型番
オススメのブレーキパッドはデイトナの赤パッドです。理由は安くてそこそこ効くから。
レースなどガチガチに攻める人はZCOOでも買ってください。高くて手が出ない。
フロントはWR250X/Rで別型番、リアは同型番です。購入時にXとRを間違えないようにご注意ください!
WR250Xフロント
WR250Rフロント
WR250X/Rリア(共通)
純正を使いたい人は以下の型番で注文してください。(…が、社外の方が安いので純正を買う理由はあまりないです)
WR250R | WR250X | |
フロント | 3D7-W0045-00 (6,050円) | 3D7-W0045-10 (6,050円) |
リア | 1C3-W0046-B0 (5,830円) | 1C3-W0046-B0 (5,830円) |
純正パーツはバイク屋さんかWebikeなどで注文できます!
パッド以外の必要な物
ブレーキパッド以外に必要なものはこんな感じ。
他の整備でも使うものが多いので、持ってる人は追加購入の必要なしです!
シリコングリス
パーツクリーナー
ペーパーウエス
ブレーキパッド交換の大まかな流れ!
以下、本題のブレーキパッド交換方法です!
命に関わるパーツなので、あくまで参考程度に留めてください!不安な方はバイク屋さんに依頼しましょう!サービスマニュアル通りのつもりですが、素人整備なので間違っている可能性があります。
交換の流れはこんな感じです。
- パッドピンを抜く
- (フロントはキャリパーを外す)
- 古いパッドを外す
- キャリパーを掃除する
- ピストンを戻す
- 新しいパッドとパッドピンにグリスを塗る
- 新しいパッドを戻す
フロントブレーキパッド交換のやり方
フロントブレーキの交換方法です!
パッドピンを抜く
パッドピンとは、ブレーキパッドを留めているピンのことです。
ブレーキパッドはキャリパー奥の凹みとパッドピンの2点でキャリパーに固定されます。パッドピンを抜いて引っ張ればブレーキパッドは外れます。
まず赤丸の蓋をマイナスドライバーで外します。
蓋の裏にあった六角のボルトを抜きます。コレがパッドピンです。
キャリパーを外す
次にキャリパーを外します。赤丸2点のボルトを緩めてください。
キャリパーが外れました。ブレーキホースの負担になるため、長時間ぶら下げる際はどこかにテープで留めましょう。
ピンを完全に抜いたらパッドが外れます。私のフロントのパッドはまだ減っていなかったので、そのまま流用します。
キャリパーのお掃除
キャリパーには泥やホコリ、砂が入っています。よくパーツクリーナーで落としましょう!
ブレーキパッド、パッドピンには古いグリスがついています。パーツクリーナーで落としましょう。
ピストン押し戻し
ピストンを押し戻します。理由は、ブレーキパッドが磨耗するとピストンが出るためです。
古いブレーキパッドは薄いためピストンが出ているはずです。戻さないと分厚い新しいパッドが入りません。
ただし、そのままピストンを押しても戻りません。ブレーキフルードの油圧が掛かっているためです。
油圧をブレーキマスター側から抜くため、ハンドル右側のブレーキマスターの蓋を外します。プラスネジ2本を外せば、こんなふうに外れます。
ハンドルをなるべく地面と水平にしないと、蓋を外した時にフルードがこぼれるので注意しましょう!
蓋が外れたらピストンを戻せます。指でまっすぐ押しましょう!決して捻ったりはダメです。シールに傷がつきます。
サービスマニュアルではピストン戻しは専用工具を推奨している。けど、工具高いし、この程度の作業で必要ない!根性で押せばピストンは戻ります!(実証済み)
数ミリ戻せば十分。戻しすぎるとマスター側の油面が上がりすぎてフルードが溢れます。(やらかした)
ピストンが戻ったら、マスター側のボルトは締めておきましょう。マスターの蓋の規定トルクは4Nmです。キツく締めすぎてネジをナメやすい箇所なので注意!
※私はマスターの蓋を社外品にしてますが、気にしないでください。
パッドとパッドピンのグリスアップ
ブレーキパッドとパッドピンにグリスを塗りましょう!
ブレーキパッドはピストンが当たる箇所のみのグリスアップで十分です。
パッド取り付け
新しいパッドを取り付けます。パッドは必ずキャリパー奥の溝にハメましょう。
パッドピンを差して仮締めしてキャリパーを戻します。
キャリパー取り付け、ボルト本締め
キャリパーを本体に取り付けたら、ボルトを締めましょう!規定トルクはこんな感じ。
キャリパーと本体を固定するボルト | 23Nm |
パッドピン | 17Nm |
パッドピンの蓋 | 2.5Nm |
キャリパーと本体を固定するボルト
パッドピン
リアブレーキ交換のやり方
お次はリアブレーキ!ほぼフロントと同じ流れです。
キャリパーガード取り外し
なぜかリアだけキャリパーガードが取り付けてあります。なんでだ。
赤丸のボルト2点を緩めれば外れます。
ボルトは元の位置に戻すと失くしづらいです。ちなみに左右で長さの違うボルトが使われています。なんでだ。
パッドピン取り外し
赤丸のパッドピンの蓋をマイナスドライバーで外します。
蓋を外して見えた六角のボルトを外します。
パッドピンが外れました。
これでパッドが外れます。リアキャリパーはホースを外さないと外れづらいので、そのままにしましょう。
キャリパーのお掃除
パーツクリーナーを吹いてキャリパー内をよく掃除しましょう。
パッドピンの古いグリスもよく掃除しましょう。
ピストン押し戻し
フロントと同様にマスターの蓋を開けましょう。赤丸の2点を緩めれば外れます。※プラスネジが切ってありますが、プラスドライバーは入りません。メガネなどで外しましょう。
外れるとこんな感じ。
ピストンを指で押し戻します。まっすぐです。捻らないように注意!
戻したら忘れずにマスターの蓋を締めておきましょう!規定トルクはマニュアルに記載がないですが緩めでOKです!(書いてないとかあんのか。)
パッドピンとパッドのグリスアップ
パッドピンとブレーキパッドにグリスを塗ります。
パッドの裏は前面に塗らなくても、ピストンと設置する部分だけでOK!(私は適当に塗っちゃってます)
パッド取り付け
ブレーキパッドを取り付けます。
逆側から見るとキャリパーの溝にパッドがハマっているかよく見えます。
ちゃんと溝にパッドが入っているか、必ず確認しましょう。
ボルト本締め
最後に規定トルクでボルトを締めましょう!
パッドピン | 17Nm |
パッドピンの蓋 | 2.5Nm |
キャリパーガードのボルト | 7Nm |
動作確認
命に関わる部品なので必ずやりましょう!
動作確認は以下2点です。駐車場内をゆっくり走ってみるでもOK!
- 走行時、ブレーキを引きずらないか
- ブレーキ時、しっかり止まるか
今回ピストンを押し戻したので、何回か握るまでブレーキはスカスカだと思います。が、何回か握るとブレーキが効くはずです。
確認せず公道に出ると死ぬ可能性があります!絶対やりましょう。マジで。
オフ走行をする人はリアディスクガードをつけよう
オフを走る方はリアディスクガードを付けないとパッドの減りが早いです!
ガードがないと砂や泥を巻き上げて、パッドが砂を噛んでしまうためです。もちろんディスクを跳ね石でガードする機能もあります。
YZ250の純正パーツが流用できるため、2000円以下と非常にオトクな価格です。リアのパッドの消耗が激しい方はぜひ導入してください!
取付方法はこちら
超簡単!WR250X/Rのリアディスクガード取り付け!【2000円以下】 | WR250Xの説明書
どこよりも詳しい、WR250X/Rにリアディスクガードを取り付ける方法です。しかも2000円以下!圧倒的コスパで転倒に備えましょう!
ブレーキディスクガード本体
純正取付ネジ
まとめ!
ブレーキパッド交換、できそうでしょうか。
ブレーキパッド交換で大切なのはマメな残量チェックです!外さなくてもパッド残量は確認できるので、残り2mmくらいになったら交換の準備をしましょう!
ネット上ではどこよりも詳しく書いたつもりですが、初心者の方がやれるか少し不安です…。
「ここが分からん!」というのがあったらコメントくれれば補記します。
オーバーホールの記事は書いたのにパッド交換の記事は書いてなかった。謎すぎる。