WR250R/Xはどこまで軽くなるか検証します!
元々軽いWRですが、もっと軽くしたい!って人もいますよね?
そこで、工夫をしてWRがどこまで軽くなるのか考えてみます!
もくじ
WR250R/Xのノーマル重量
WR250R/Xの装備重量は132kg、乾燥重量125kgです。
※装備重量はガソリンやオイル類をすべて入れた際の重量です。
これは4stトレールでは軽い部類です。
同年式の他の車種と比較するとこんな感じです。
装備重量 | 乾燥重量 | |
セロー(2008) | 133kg | 122kg |
CRF250L(2012) | 143kg | 130kg |
CRF250L(2021) | 140kg | 情報なし |
KLX250(2018) | 136kg | 情報なし |
ただし、昔のバイクやレーサーと比べると少し重いです。
昔のバイクは排ガス規制が緩く、余計なパーツが少なかったですからね。あと2stの方がパーツ点数が少なくて軽いです。仕方ない。
軽くできる箇所を考える
軽くできる箇所を考えてみましょう!
- サイレンサー変更
- チューブレス化
- リチウムバッテリー化
- ガソリン減らす
- 筋トレ
- プラタンク化(ビッグタンク化)
- ヘッドライト小型化(ゼッケン化)
- ハンドルカーボン化
- 各所カーボン化
- 各所チタン化
1kg以上軽量化できるものを効果大、数百グラム単位で軽量化できるものを効果小としました。
さてさて、詳しく説明して行きます!
効果大な軽量化
1kg以上軽量化できるものを紹介します!
効果が大きいので、積極的に取り入れたいですね!
サイレンサー変更
効果:2.5kg軽減
純正のサイレンサーはとにかく重い!なんとサイレンサーだけで2.5kgも軽量化できます!
FMF | 2.3kg |
純正 | 5.8kg |
軽量化を考えるならまず取り入れるべきでしょう。
個人的に気になるのはビームスのチタンマフラーです。
ちなみにエキパイの軽量化効果はほぼないです。SP忠男のPowerBoxにしたら逆に100gほど重くなりました。
純正が500gちょっとなので、チタン製のエキパイを入れても効果は大きくないと思います。
チューブレス化
効果:1.5kg軽減
純正はチューブタイヤなので、チューブをなくせばその分軽量化できます。チューブレスの方法は2つです。
- ホイールは流用してチューブレス加工する
- ホイールを変える
ホイールを変えた方が効果は大きいですが、15~30万円かかります。(バイク買える)
チューブレス加工がオススメです!私はしていないですが…。
知人のチューブレス時に計量したところ、前650g、後770gの軽量化でした。
リチウムバッテリー化
効果:1.6kg軽減
純正の鉛バッテリーをリチウムイオンバッテリーにすると軽量化されます。
純正2kgに対し、リチウムは500g以下という神がかり的な軽さ!
一度持たせてもらったことがありますが、とんでもなく軽いです。
純正の型番はYTZ7Sなので、互換品を選びましょう!
2010年代は不安定な技術で、冬場の起動や寿命に懸念がありました。
しかし、近年のリチウムイオンバッテリーの進化は素晴らしく、あまり障害が起きたという話は聞きません。私も次回導入します!
ガソリンを減らす
効果:2.7kg軽減
ガソリンを半分(3.8L)まで減らすとおよそ2.7kg軽くなります!
※ギリギリまで減らせばもっと軽くなりますが、いったん半分とさせてください。
特にクローズドコースのような、ガス欠リスクの低いところでは満タンで走る意味はあまりありません。
軽量化にこだわるなら、ガソリンは必要最低限にしましょう!ただし、携行缶の準備は忘れずに!
筋トレ
効果:無限大
バイクより人間が痩せた方が効果が大きいです。
ここまでで減らせたのは8.3kgですが、人間は10kgでも20kgでも減らせます。絶対人間が瘦せた方が効果が大きい。
効果小な軽量化
ここでは1kg以下の軽量化を纏めます!軽量化ガチ勢はぜひ参考にしてください!
ビッグタンク化
効果:0.3kg軽減
タンクを大きくすると軽量化されるという逆転現象が起きます。その理由は、純正が鉄タンクで社外がプラタンクだからです。
ただし、ガソリン満タンの場合は別です!最大容量が純正7.6Lからビッグタンク11Lまで大きくなるため、満タンでは2.5kgほど重くなります。
ヘッドライト小型化
効果:1kg以下
「WRは前が重い」とよく言われます。そのため、ヘッドライトを取り外すと効果が大きいです。
ゼッケン化すればヘッドライトユニット自体が外せるため効果が大きいです。…が、ヤンチャに見えるため自己責任で…。
法律的なお話はこちらの記事、やり方はこちらの記事に纏めてあります。
ハンドルカーボン化
効果:1kg以下
純正ハンドルが鉄なので、軽量化の余地があります。中でも一番効果が高いのはカーボン化でしょう!
正直に言って、ハンドルをカーボンはあまり見ません。製品もDRIVENくらいのようです。
カーボンほどではありませんが、よくあるアルミハンドル化でも軽量化にはなります!
その他カーボン化/チタン化!
効果:数百グラム
いろいろカーボンにすることで数百グラムor数十グラム軽くなります!
幸いWRは車体の多くのパーツでカーボンパーツが出ています。
- マフラーガード
- エキパイガード
- チェーンガード
- キャリパーガード
- などなど
ただ、言うまでもなく対費用効果はかなーり低いです笑
自己満足の世界ですね。
結果!軽量化できたのは何kg…?
効果大な軽量化:8.3kg
効果小な軽量化:3kgくらい
※人間の減量は入れていません。
ということで、全て合わせた場合の軽量化結果はこんな感じです。
装備重量 | 乾燥重量 | |
ノーマル | 132kg | 121kg |
効果大のみ | 123.7kg | 115.4kg |
効果小のみ | 129kg | 118kg |
全部(大+小) | 120.7kg | 112.4kg |
やれることを全部やれば120kgくらいまで軽量化できるという結果に!!!
すげー!!意外と軽くなるもんですね。
レーサーや2stと比較すると…
ここまで書いといてなんですが、ぶっちゃけ、WR250R/Xで重い感じた時点でもう買い換えた方が良いです。
WRは軽い!軽いんですが、2stやレーサーと比べると見劣りします。
装備重量 | 乾燥重量 | |
WR250R | 132kg | 121kg |
CRM250AR(2st) | 127kg | 114kg |
DT230LANZA(2st) | 130kg | 114kg |
250EXC-F(レーサー) | 情報なし | 103.5kg |
TM250EN(レーサー) | 情報なし | 101.6kg |
CRM/DTの2stトレールはタンク容量が大きいので装備重量は重いですが、乾燥重量は大きく差があります。
レーサーはもう言うことはないです。
WRで「重い!」と言うほど上手くなったなら、正直レーサーを買う段階に来ているのではと思います!
まとめ!軽いは正義!でもほどほどに!
今回の結果、効果が大きいものだけでも8kgほど減らせると分かりました!
しかも効果大だけなら特別高いパーツは書いていません!中古を上手く使えば5~8万円でできるはずです!
どうしてもWRを軽くしたいんだ!という人はぜひぜひチャレンジしてみてください!