WR250X(オフ化)のタイヤ、私ももうすぐ3組目になり迷走しています。
ここまでで調べたり周りにインプレを聞いて少しは詳しくなりました!
結果、ハッキリ言って万人にオススメのタイヤはないです。
このバイクは万能オフなので、ハードからライトなユーザまで様々だからです。
私の周りのWR250R乗りはこんな人たちがいます。
- トランポ(車)に載せてモトクロスコースのみを走る
- トランポ(車)に載せてエンデューロコースと河川敷を走る
- 自走で行ってコースを走る
- 自走で行って砂浜を走る
- 通勤通学に使って土日は友人とツーリングする
- 林道ツーリングでコーヒーを飲む
- オンロードのツーリングだけする。
などなど。みんな同じタイヤ履いてる訳ないですよね…。
なので、今回は用途ごとにオススメタイヤを纏めます!
自分の用途に合ったオススメタイヤを見てね!
もくじ
WRのタイヤの基礎情報!
WR250Rのタイヤについて基礎的な情報をおさらいしましょう!
公式説明書(※注PDF)見て書くけど、100%信頼はしないでね。
タイヤサイズ
前:80/100-21(リム幅1.6)
後:120/80-18(リム幅2.15)
上記の意味は、タイヤの総幅(mm)/扁平率(%) リム径(インチ) です。
リアは「総幅120mm、扁平率80%、リム径18インチ」ってことです。
どのメーカーもこの表記でタイヤを売ってます。
意味わからない人はブリジストン公式サイトが世界一分かりやすいです。
ちなみにWRはタイヤの中のチューブに空気を入れる、チューブタイヤです。
ちなみにこのサイズはいわゆる「フルサイズオフ」の代表的サイズです。タイヤの選択肢は無限にあります。
メーカー推奨空気圧
1名乗車:前125kPa 後175kPa
2名乗車:前150kPa 後200kPa
空気圧は乗車人数によって異なります。
kgf/cm^2表記の空気圧計の場合は、2kgf/cm^2となります。
WR250Rの公式説明書によると、高速走行時も推奨空気圧は変わりません。
冷却時に上記空気圧になるよう設定しましょう。
長時間走行した後に測定すると空気が膨張しているため、正しく測定ができないので注意しましょう!
タイヤは大きく4種類!
タイヤは大きく分けて4種類あります。
- モトクロスタイヤ
- エンデューロタイヤ
- トライアルタイヤ
- トレールタイヤ
要はモトクロス、エンデューロ、トライアルといった競技を意識したタイヤか、トレール車の公道を意識したタイヤの2つに別れます。
どれが一番オススメ!とかはないです。用途によって買ってください。
コースだけ行く人向け!
車に積んでオフロードコースに行って、WRではサーキットのみ走るよ!
ガチガチのオフローダーの方々です。
…この人たち、絶対私より詳しいです。なぜなら私は自走エンジョイ勢だから。
一応拙い知識で書きますが、いわゆる公道走行不可のレース用タイヤがオススメです。
IRC VE-33s GEKKOTA
耐久:★☆☆☆☆
オフ:★★★★★
オン:★☆☆☆☆(公道不可)
コースでは、IRCのVE33sをよく見ます。エンデューロタイヤです。
当然のように公道走行不可です。コンクリートでは超不安定に…。
万能タイヤと言う人も多く、マディからハードまで路面に関係なくグリップ力が高いとの噂!
履いてみたいけど自走勢には無理。
DUNLOP GEOMAX ENDURO AT81
耐久:★☆☆☆☆
オフ:★★★★★
オン:★☆☆☆☆(公道不可)
DUNLOPのAT81も人気。エンデューロタイヤです。
こちらも公道走行不可。価格.comのオフタイヤで一番売れています。(2021/2時点)
ブロックは硬め、ガレ場などでかなりグリップするよう。
履いたら無敵になれる気がするけど、タイヤ抱えて自走する気にはなれない。
Vee Rubber VRM-500 MX
出典:木下電機様
※Yahooショッピング(商品リンク)でしか売ってません。
耐久:★☆☆☆☆
オフ:★★★★★
オン:★☆☆☆☆(公道不可)
タイが誇るタイヤブランドVee Rubberのモトクロスタイヤです。
ミディアムコンパウンドでマディからハイスピードまでこれ一本でこなせるらしいです。
現在は木下電機さんが代理店販売をしており、安くてグリップすると(一部で)評判です。
パーツ用品店やタイヤ屋で取り扱っていないため、自分で交換するか木下電機さんの来るイベントで履き替えるしかない。
スポーツ向け!(公道自走)
自走でオフロードコース行って攻めるよ!
オフロードタイヤでロングツーリングはしないよ!
私もここです!
スポーツに比重を置いて、タイヤのライフは重視しないならエンデューロ/モトクロス/トライアルのスポーツなタイヤが選べます!
シンコータイヤ 216MX
耐久:★☆☆☆☆
オフ:★★★★★
オン:★☆☆☆☆(公道可)
シンコーが誇る神タイヤ216MXです。
公式には記載がないですが、Webike上はエンデューロタイヤ扱いされているっぽい。
公道走行可の中では最強の部類であり、圧倒的支持を得ている一本。悪く言われているのを聞いたことがない。
ライフを気にしないならぜひ入れたい一本。
後述のTR-011を後輪に履き、前輪はこいつという組み合わせも何回か見ました。
IRC TR-011
耐久:★★☆☆☆
オフ:★★★★★
オン:★★☆☆☆(公道可)
IRCが誇るメガヒットタイヤ、TR-011!
岩を飛び越えるようなトライアルのためのタイヤだが、驚異的なグリップから林道やエンデューロで履く人も多いです。
ただし、マディで目が詰まると一切グリップしなくなる、剛性が低く高速道路で飛ばすとブレる、といった欠点も持ち合わせる。
条件が合えば最高なタイヤなので、ぜひ1度試してみたい。
ちなみにブロックが高くないので下道のオンロードはそこまで怖くない模様。その点もツーリング向き。
前輪はよく噛むエンデューロタイヤ、後輪はTR-011という組み合わせをよく見る。
DUNLOP EN91
耐久:★★☆☆☆
オフ:★★★★★
オン:★☆☆☆☆(公道可)
DUNLOPが誇る公道走行可能ギリギリのエンデューロタイヤ、EN91!
公式HPを見ると耐久性も考慮してある模様。かなーりグリップしますが、高速道路で飛ばすと怖いらしい。
DUNLOP大好きなので一度履いてみたい。
スポーツとツーリング半々な人向け!
ツーリング先で林道も走りたい。
平日は通勤通学、土日はスポーツする!
普段使いや街乗りにも使うという人向けのタイヤです!
トレールタイヤの中でオフロード寄りなものを紹介します。
WR250Rは街乗りも快適ですから、ここがボリュームゾーンでしょうか。
DUNLOP D603
耐久:★★★☆☆
オフ:★★★☆☆
オン:★★★☆☆(公道可)
今私はコレを履いています。Dunlopのトレールタイヤで最もオフロード寄りです。
オンロードでもそこそこ安定するし止まります。高速道路で100km/h出してもブレないし、命の危険を感じることはないです。
日野カントリーの初心者コース、猿ヶ島のエンデューロコースなどは普通に走れます。
それなりな壁にもアタックできますがオフでのグリップ力が低いらしく、上級者の方に「コースでこのタイヤはキツい」と言われました。(そんなん言われても行きますけどね)
コンパウンドは柔らかめなので、トレールタイヤではグリップする方です。その一方、寿命は短いです。
前に履いていたガチガチのエンデューロタイヤIRC BR-99と比べると、オンロードの安定性が抜群に高く、トレールタイヤってすげえ!ってなりました。
ピレリ RALLYCROSS
耐久:★★★★☆
オフ:★★☆☆☆
オン:★★★☆☆(公道可)
ピレリが誇るラリー向けタイヤ、RALLYCROSSです。
その名の通り長距離オフロードラリーを想定しており、林道ツーリングの用途ならぴったりです!
高寿命を売りにしているので耐久性には期待ができます。ただし、コンパウンドはその分硬めだと思うので、ソフトコンパウンドを期待するとがっかりするかも?
SSTRとかやるならこのタイヤが向いてます!千里浜も楽しめるはず!
ミシュラン アナキーワイルド
耐久:★★★★☆
オフ:★★☆☆☆
オン:★★★☆☆(公道可)
ミシュランのオフロード寄りトレールタイヤ、アナキーワイルドです!
このタイヤ、サイズが超豊富なので大型アドベからなんとWR250Xの17インチに入るものもあります。
ぶっちゃけオフロードのグリップ性能はそれなりですが、林道ツーリング程度なら問題なし!
オフロードすぎない無骨なパターンも素敵!
ゆるふわ林道ツーリング向け!
オフは走るけど全く攻めない。
フラットなオフ走ってコーヒー沸かしてキャンプするのが好き!
WRでゆるふわツーリングしたって良いじゃない!トレールだもの!
別に速いバイク買ったから攻めないといけない理由なんてないので、良いと思います。
WRはカッコいいですし、オフが似合いますからね。林道でWRを眺めて飲むコーヒーは最高っすよ。
DUNLOP D605
耐久:★★★★☆
オフ:★★☆☆☆
オン:★★★★☆(公道可)
「ライフが短いのは嫌!でもオフは走りたい!」というワガママを叶えるタイヤです。
前述のD603はオフに振りすぎてパターンがエグく、コンパウンドが柔らかいです。その一方、D605はコンパウンドが硬く寿命が大幅改善しています。(その分オフでグリップしませんが)
結構オフ寄りなバイクの純正タイヤにも採用されるため、メーカーとしても「このくらいブロックがあればオフ走っても問題ない」と考えていることが分かります。
この辺で不満を覚えるならエンデューロタイヤ買いましょう。
ブリジストン TW301/302
耐久:★★★★☆
オフ:★★☆☆☆
オン:★★★★☆(公道可)
WR250Rの純正タイヤです。オフを走れないことはないですが、それなりといった感じです。
オフを走りたいならもっとオフ寄り、逆に走らないならもっとオン寄りでも良い気がします。
ブロックパターンの見た目はとても好き。
IRC GP-21/22
耐久:★★★★☆
オフ:★★☆☆☆
オン:★★★★☆(公道可)
IRCが誇る幅広いコンディションに対応するオールラウンドタイヤ!
ちなみにCRF450L、CRF250L、CRF250RALLYの純正タイヤです。
個人的にIRCというメーカーがすごい好きなので試してみたい一本。
今度新型CRF乗る機会があるので試してみます。
オンロードしか乗らない人向け!
WR250Rはオンロードバイク。
全くオフを走らない人向けです!
いいじゃない。オフロードバイクをオンロードで使っても。だって軽いんだもの。
オンに吹っ切れた皆様に送るオススメツーリングタイヤになります!
IRC GP210
耐久:★★★★★
オフ:★☆☆☆☆
オン:★★★★★(公道可)
またもやIRC!99%オンロードだけど、1%くらいはオフ走りたい!的な人に向けたタイヤ。
1%のオフはフラット林道を指しており、オフのグリップに期待をしてはいけません。こいつを履いたランツァに乗りましたが、本気でグリップしないです。
その代わり雨の日の排水性や寿命は素晴らしく、オンロードは非常に快適です。
グリップカーストから脱出できるので一番幸せなタイヤかもしれません。
DUNLOP D604
耐久:★★★★★
オフ:★☆☆☆☆
オン:★★★★☆(公道可)
DUNLOPのD60Xシリーズの末弟。一番オンロードに向いたモデルです。
オンロード向きだけど、パターンがかろうじてブロックなのでカッコいいです!見た目のオフロードっぽさを捨てたくない人にもオススメ!
当然、雨の日の排水性や寿命は素晴らしく、オンロードは非常に快適です。
俺もこの辺で十分な気がしている。
ブリジストン BW201
耐久:★★★★★
オフ:☆☆☆☆☆
オン:★★★★★(公道可)
ブリジストンが誇るオフの人権ゼロのタイヤ!
オフロードは一切はしれませんが、オンロードのツーリング性能は抜群!寿命も排水性も最高に良いです。
これで北海道ツーリングとかしたい。
ショップでの交換費用は?
ショップでの交換工賃はおよそ20,000円強です。
内訳はこんな感じ。
タイヤ前 | 6,600円(D603参考値) |
タイヤ後 | 7,800円(D603参考値) |
ビードストッパー×3 | 1,500円(500×3) |
タイヤ交換工賃 | 2,500円×2 |
廃タイヤ処理料 | 300円 |
東京都で工賃が安いマッハさんを参考にしています。
ここより強烈に安い店はあまり見ないです。基本的にはコレより掛かるかと思います。
もちろん、安いタイヤを選べばタイヤ代分安くなります!あと自分でやればタイヤ交換工賃分は安くなりますね!
まとめ!自分にあったタイヤ選びを!
タイヤ選びで大切なのは、自分の用途に合ったタイヤを選ぶことです。
WR250Rに乗っている人は、スポーツ好きが多いです。周りから勧められるタイヤもスポーツに寄りがちです。
しかし、ツーリングしかしないのに、216MXを履いてもハッキリ言って幸せになれません。
自分がWR250Rで何がしたいか、よく見直してタイヤを選ぶと幸せになれると思います!
この記事が少しでもタイヤ選びの助けになれば嬉しいです!
WR250Rは、ロングツーリングからモトクロス、エンデューロ、林道ツーリングまで広く使えます。
「オススメはコレ!」とベスト3を安易に並べたサイトは信用しないほうが良いっす。