簡単!WR250R/Xのラジエーターガード取り付け解説!【ZETA】

けん

転んでラジエーターを潰すことを「ラジった」と言うらしい。
恐怖のワードすぎる。

オフロードでの転ばぬ先の杖、ラジエーターガードの取り付け解説です。
WRで100回くらい転んでる私ですが、幸いラジエーターは無事!
しかし周りでWRのラジエーターをぶっ潰してレッカーしている人は多くいます…。
早めに取り付けましょう…。

取り付け方法だけ見たい人は冒頭の2章くらいを飛ばしてね。

なぜラジエーターが潰れるのか?

そもそも転んだ時にラジエーターが無事だったり、潰れたりするのはなぜか?
WRもオフ車なので転ぶことは前提に設計されています。
そのため、コンクリート上で転んでもラジエーターはダメージを受けづらいです。

実験的に倒されるWR。かわいそうに。
右シュラウドは地面に接地しない

上の画像の通り、平地ではラジエーターを守る右シュラウドは地面に接地しづらいです。

けん

ヤマハもバカじゃないので平地でラジエーターが壊れるような設計ではないです。

ただ、ガレ場になると別。
岩がゴロゴロ転がっており、転んだ先に大きな岩があると…

高さ15cm程度に積んだレンガで右シュラウドに届きます。

岩にぶつかり右シュラウドが強く押されれば、ラジエーターは進行横方向に潰れます。

選ぶべきラジエーターガード(オススメ)

ここまでの話の通り、ラジエーターが潰れる原因は横方向の衝撃です。
つまり、ラジエーターを四角く囲んで小石をガードする的な製品では意味がありません

出典:Webike様

例えば上の画像のようなチタン製で肉薄な金属で包んだだけでは、ガードもろともラジエーターが潰れるだけでしょう。

上記商品もドレスアップ的な意味ではとても素敵だと思います。
あくまでハードユースにおけるガード、という観点で効果が低いという意味です。

つまり、ラジエーターに対し横方向の衝撃を守る気マンマンのガードが良い!
となると、大体候補が絞れてきます。

ここまでを踏まえておすすめのラジエーターガード

オススメは横方向に強いやつ!
例えば今回私が買ったZETA製
(以下製品は全て2023/4時点で楽天のみ取扱アリ)

ブルーのアクセントが美しくシンプルな見た目のAXP製

高いけど人と被りづらいムースレーシング製

けん

デザイン好きなの買ったら良いよ。
私は一番安いZETAを選びました!

ラジエーターガード取り付けの準備!

さて、ここから本番の取り付け方法の解説です!

けん

ちなみに2時間程度かかる。
時間はたっぷり用意して挑もう!

ZETAラジエーターガードはこんな感じ

メインのフレームは2枚に分かれており、それをパイプで繋ぐ方式。
パイプはメインフレームと接続するので、横からの衝撃をパイプを通してメインフレームで受ける設計です。

袋の中はネジ類とパイプ、取り付け説明書です。

けん

このZETAの説明書はユーザマニュアルを読み込んでいることが前提になってる。
これだけ読んでも取り付けは不可能と言って良いレベルだった。

外装の取り外し!

まずシートを取り外します。シート裏の赤丸の2点のネジを緩めましょう。

シートは斜め後ろ方向に引っ張ると外れます。

次に右サイドカバーのこのネジを外します。

次にタンク側のゴムにハマっている所を抜きます。

次にテール側のテールカウルと爪で留っている所を抜きます。右下に抜く感じです。

次は右シュラウドを外します。
タンクのこのネジを外して…

シュラウドとラジエーターを共締めしてる2点のネジを外します。

これで外装外しは完了!今この状態ですね?

ラジエーターカバー取り外し

ラジエーターを囲っている黒いFRP(?)製の部品を外します。
まず前面の部品は爪で引っかかってるだけなので適当に引っ張れば取れます。

下の赤丸2点が引っかかってるだけ。

問題は後ろ側のコイツ。
これが難しい位置にネジがあります。

けん

タンク外した方が早いかも。
メガネがあればタンク外さなくても大丈夫です。

2本のネジを外すだけなのですが、すっごい奥まったところにある。
上側がこれ。

下側がこれ

手が細い人はタンク外さなくても大丈夫。
手が太い人はタンク外しましょう…。プラグ交換の記事にタンクの外し方が書いてあります。

ネジさえ外せればラジエーターカバーが外れます。

ついでにラジエーターフィンの修正

カバーが外れたのでラジエーター本体のフィンを見てみましょう。
結構潰れてると思います。

けん

高圧洗浄機を近くから噴射すると簡単に曲がるんよね。

サービスマニュアルには「マイナスドライバー等で修正する」と書いてあります。
実際、アルミなので器用な人ならマイナスで修正可能です。

終わったら簡単に汚れも落としておきましょう。
こんなクロスを使えば楽ちんです。バイク用品点で300円(8枚入り)。

ラジエーターガードの取り付け

準備が長いですね…。ようやく本番のラジエーターガード取り付け方法です。
ZETAの説明書でいう①にあたります。

まず、ボディ側のフレームにパイプを取り付けます。
ネジ締めるだけです。

こんな感じ。

次に下の画像の2点の赤丸のネジを外します。

ネジの後ろにあった銀のカラーを外します。
ラジエーターを車体から外して下の画像で言う奥に押し込むと外れます。

こんな感じ。これを上下2点ともやります。

純正のカラーが取れたらZETA製のカラーに取り替えます。

次に組み立てておいた車体側のフレームを取り付けて元通りネジを2本締めます。

以降のネジは全てシュラウドとのクリアランスを見て本締めします。
いったんはラジエーターが動く程度の仮留めでOKです。

締め付けトルクは10Nmです。こんな感じ。

次にラジエーターホースを止めてる下の画像の赤丸のネジを外します。
最終的に青丸のZETA製ネジに取り替えます。

いよいよ外側のフレームを取り付けます。
パイプとの接続部分2点をネジで締めます。

あとは下の画像の赤丸3点を締めればOK。
メインフレームの取り付けは完了です。

シュラウドとの干渉チェック

この時点で運が悪いとシュラウドと干渉するようです。
私は運良く1発で位置が決まりましたが、ネジを本締めする前に必ずチェックしましょう。

シュラウドを被せて上下のネジが締められそうならOK!

本締めは規定トルクがマニュアル/ZETA説明書に載っていないところもある。
ネジ径や用途を考えると強くても15~20Nmで良いと思う。いったん締めて3回くらい走ったら緩んでないかチェックしましょう。
間違っても思いっきり締めないように…。

ラジエーターカバーの取り付け

前面のみ、純正ラジエーターカバーを戻します。
純正と同じく爪で引っ掛けるだけなのですが…

全く引っかからない…。無理やり掛けてもカパカパです。
アイドリングで脱落すること必至なので、他の方法で固定します。

私はタイラップが通る程度の穴を開けて…

使わなくなったネジ穴にタイラップで固定しました。

タイラップを短く切って外装を戻せば完成!

完成!ラジエーターが守られたWRがこちら!

これでガレ場も怖くない?
派手すぎず良い感じにラジエーターガードが付きました!

ちなみに流用せず余ったネジ類は5本のはず。合ってますか?

けん

個人的には爪が掛からなかったり、金属加工のバリが残ってたりで満点とはいかず…
取り付けられたので80点ってとこでしょうか。

難はあるけどコツを掴めば取り付け可能なZETA製!
皆様もお試しあれ

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