はい。ゼッケン化第2弾です。
前回はこちら
WR250R/Xのゼッケン化 その1 -フロントフェンダー交換、ヘッドライト取り外し- | WR250Xの説明書
WR250X/Rのゼッケン化の方法です。初心者でも分かるようにやり方を纏めています。 全3記事構成で、本記事は買い物リストとフロントフェンダー交換、ヘッドライト取外しの方法を書いています。
この続きが今回です。
今回が鬼門であるスピードメーターの移設を行います。
正攻法でやるなら、バイク屋さんへお願いすることをお勧めします…難易度高いです。
もし、ゼッケン化から戻さない覚悟があるなら、力技で解決することも可能です。
いくつかやり方を書いておきますが、私は一部バイク屋さんに依頼しました。
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1. メーターステーを取り外す理由
ゼッケン化ではメーターステーを取り外すことが必須となります。
その理由をまず説明します。
WR250のメーターは最初、ハンドルとヘッドライトの間についていると思います。
そのままだとメーターが邪魔となり、ゼッケンが斜めについてしまいます。
メーターを移設せず、ゼッケンを斜めにしたまま付けている人を見たことがありますが、非常にかっこ悪いです。
そのため、メーターをハンドルの手前に移設します。
ヘタクソですが、解説図。
※色分け説明
オレンジ:フォーク
黒 :メーター
イエロー:ゼッケン
グレー:ホイール
メーターを移設するとゼッケンがフォークに水平に近い角度でつきます。
※実際は配線などがあるため完全にはフォークと水平になりません。
ゼッケン化において、最も重要なファクターと言って良いです。
では、次にメーター移設方法
2. メーターステーを外す方法
WR250のメーター移設は難易度が非常に高いです。
その犯人がメーターステーを留めているこのボルト。
メーターを外した状態で下から覘くとこんな感じだと思います。
赤丸のところを注目して下さい。
もう少しアップ。
頭がないのが分かるでしょうか。引っ掛ける箇所がないので特殊なドライバーでも回りません。
これはヤマハが採用しているキーシリンダー用の盗難防止ネジで、新品時はネジの頭だけ柔らかく作ってあります。
新車組み立て時に締めると、柔らかいネジの頭だけが捩じ切れて引っ掛ける場所がなく二度と緩められないネジになる仕組みです。
メーターステーを外すためにはこの頭のないネジを外す必要があります。
外す方法には以下が考えられます。
1.ネジザウルスで掴んで回す
2.ポンチでネジを叩いて回す
3.ネジの頭に新しいネジ穴を切って緩める
4.ネジは緩めずステーをちぎり取る
先に言うと、1~3はステムを外す必要があります。
ステムを外せない人は、バイク屋さんに頼みましょう。
4.は何も外す必要はないですが、元に戻せなくなります。
また、筆者はやったことがないので情報はありません…。戻せないリスクを承知でやって下さい。
2.1 ネジザウルスで掴んで回す
ラジオペンチでも良いですが、ネジザウルスという潰れたネジを回す専用のペンチがあります。
ネジの掴む部分が狭くても掴めるという、優れものです。
掴む能力がケタ違いのため、一本持っておくと重宝します。
これで逆時計周りに回せばネジは取れます。
ただし、ステムがバイクに付いたままだと、ネジザウルスを入れる隙間がありません。
ステムを外す必要があります。
2.2 ポンチでネジを叩いて回す
ポンチとは、本来ドリルの穴あけ位置の目印を付けるために、金属にへこみを付けるための道具です。
ポンチをボルトの端につけ、ハンマーでポンチを叩き、ネジに衝撃を与えます。
ネジが緩む方向に叩き続ければネジが回ります。
頭を潰したネジの緩め方で用いられる手法です。
ポンチは安いものだと200円~なので持っておいて損はないです。
私が持っているのはオートポンチ、先端を押し付けると内部のハンマーが勝手に降りて衝撃を与えられます。
ハンマーが不要なので、オートポンチというわけです。
一人で作業をする際は片手でポンチが打てるため、圧倒的に効率的です。
少しお値段はしますが、2000円もしないです。今後もあると便利。
ただ、この方法もポンチに角度を付けるためにはステムを外す必要があります。
ステムを外さずやるのは至難の業でしょう。
2.3 ネジの頭に新しいネジ穴を切って緩める
幸い、この盗難防止用ネジはネジ径が大きいので電動ドリルで新たにネジ穴を切ることができます。
なめたネジをはずす専用工具がありますので、それを電動ドリルにセットすれば新しいネジ穴を切って外せます。
しかし、これもステムを外さないと電動ドリルを差し込む隙間がありません。
無理やりやると色んなものが傷だらけになると思います。
2.4 ネジは緩めずステーをちぎり取る
非常にマッチョな選択です。
メーターステーを留めているネジは緩めず、メーターステー自体をちぎり取ってしまうというやり方です。
たしかに、メーターは新しいメーターステーを使ってハンドルの手前にオフセットするので、純正メーターステーは必要ありません。
しかし、純正に戻す際には再度メーターステーを購入する必要があります。
覚悟をもってやりましょう!私のフォロワーでやっている人がいましたが、素手でちぎれるようです。
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3. ステムを外す方法
私は諦めてステム外しはバイク屋に依頼しました。
納車したばかりで勝手が分からないこともあり…。
外れたメーターステー
4. (参考)ステムの外し方
ここでステムを外す人はある程度知識があると思いますが、念のため、軽く書いておきます。
4.1 ハンドルを外す。
当たり前ですが、ステムの上にはハンドルが付いているのでハンドルを外します。
以下赤丸4点のネジを外せば、ハンドルは外れます。
外したハンドルにはケーブル類が付いたままなので、タンク周りに固定しましょう。
邪魔ならいっそハンドル回り全部外してください。
ハンドル交換の方法は以下に纏めています!
簡単!WR250X/Rで説明するバイクのハンドル交換-その2-取り外し、ハンドル加工 | WR250Xの説明書
どこよりも詳しいバイクのハンドル交換手順です。 ハンドルの外し方、穴あけとハンドル幅の削り方を説明します。 WR250X/Rで詳しい手順を公開!
4.2 ステムを外す。
赤丸のボルトです。締め付けトルクは23Nm。
そして鬼門がコイツ。ステムホールのネジ(赤丸)。120Nmというえぐいトルクで締まっています。
そうすると、以下のようにステムが外れるはずです。
※ヤマハパーツリストより抜粋。この情報が無料はありがたい。
4.3 配線類の整理
ステムを外す際、この辺のカプラー類を全部外し、タイラップも切りましょう。
そうすればステムが外せてネジを弄れると思います!
ここまできたら山は越えています!
次回はついにゼッケン取り付け!
WR250R/X ゼッケン化 その3 -ゼッケン付けるまで- | WR250Xの説明書
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