【考察】WR250R/Xの発電容量ってどんくらい?【USB充電/電熱ウェア】

「冬寒すぎ!電熱ウェア買おう!グリップヒーター付けよう!」

となることは多いですよね。

けどWR250R/Xは250cc、エンジンは貧弱です。発電容量も当然少ない…。

「本当に電熱ウェア繋いでバッテリー上がらない?」そんな疑問を解消します!

そもそもバイクの発電の話

けん

知ってる人は飛ばしてね。

そもそもバイクってどうやって発電してんの?ってのを簡単に説明するとこんな感じ。

①オルタネータはエンジンの回転で電気を作るよ!

②レギュレータは作った電気の電圧を整えるよ!

③作った電気はバッテリーに充電されるよ!

④ライト等はバッテリーの電気で動くよ!

けん

オルタネータが作る電気<バイクが使う電気にならないよう注意しよう!

WR250R/Xのオルタネータ発電容量

早速サービスマニュアルの発電容量を確認しましょう!

オルタネータ発電容量

14.0V 350W@5000r/min (原文ママ)

ちなみに上記の回転数はオルタネータの回転数(=エンジン回転数×2)です。

つまり「エンジン回転数2500rpmで走っているとき、14.0V×25A=350Wを発電している」ということです。

WRのメーターでエンジン回転数表示をすると、こんな感じでした。

スピードは並走する友人のバイクで計測、誤差があると思いますがだいたい合ってると思います。

3速4速5速6速
40km/h4200rpm3300rpm3000rpm2500rpm
50km/h5300rpm4200rpm3500rpm3100rpm
60km/h6300rpm5000rpm4400rpm3800rpm

※回転数の理論値はこちらのサイトで分かりますよ!

つまり、下道はエンジン3000~4000rpm(=オルタネータ6000~8000rpm)巡航が多いと分かりました。

けん

「アイドリングで電熱ウェア、グリップヒーター、USB充電全開!」という人は少ないと思いますので考慮しません。

高速道路も上記より回転数が高いので考慮しません。

ということで、走ってれば350W発電しそうですね!

消費電力ってどんなもん?

では、ノーマルで何W消費しているのか、サービスマニュアルを見ていきましょう!

消費電力
  • ヘッドライト:ロー55W/ハイ60W
  • テール、ブレーキランプ:LED(考慮しない)
  • 方向指示器:10W/1つ
  • ナンバー灯:5W
  • メーター:EL(考慮しない)
  • バッテリー:28.8W

ほうほう、ウインカーは常時点灯しないので消費電力は・・・

ヘッドライト55W + ナンバー灯5W+バッテリー28.8W = 合計88.8W

と分かりました!

けん

電気をためるバッテリーも電力を消費するんだなあ。

ちなみに上記はすべて純正です。カスタムしている人はパーツごとの電力消費量を調べてね。

一応中学校の理科を復習すると、電圧(V)×電流(A)=電力量(W)だ!

電熱ウェアやUSBに使える電力量

つまり余分な電気は

発電量350W – 灯火類88.8W ≒ 260Wと分かった。

が、バッテリーが弱っている可能性や低回転で走行することを加味して、50%程度の利用に留めた方が良いと思います。

つまり、後付けのアクセサリーで使うのは130Wまでにしておきましょう。

主要なアクセサリーの消費電力はこんな感じ。グリップヒーター以下はコミネ製品参考値。

USB充電(2A)10W
グリップヒーター28.8W
電熱グローブ24W
電熱ウェア(上)45.5W
電熱ウェア(下)43.2W

つまり、「付けられるモン全部つけよう!」はアウト!バッテリーが上がる可能性があります。

電熱ウェア上下グローブでギリギリって感じです。

私はこの辺の電熱ウェアを愛用しています。毎年秋ごろのAmazonタイムセールで安くなるので狙ってみてほしい。

足りない人は消費電力を節約しよう!

電力が足りない!となっても、オルタネータの発電容量は上げられません。

なので、消費電力を抑えましょう。

一番大きいのはヘッドライトの55W/60Wなので、ここをLED化すれば24Wほどに抑えられます。

ヘッドライトだけで31W節電できるので、グリップヒーターを付けてもOK!

ギリギリを攻める人はナンバー灯もLEDにすれば5W節電できます。

ヘッドライトLED化の記事はこちら

超簡単!WR250R/XのヘッドライトLED化徹底解説!【初心者向け】 | WR250Xの説明書

WR250X/Rのヘッドライトのカスタム方法を解説!暗いヘッドライトも安いLEDバルブをポン付けすると見違えるほど明るくなります!金額からやり方、レビュー、走行インプレまで超詳しく書いてます!

注意点!アイドリング時のアクセサリ利用は控えめに…。

注意点は2点!

  1. アイドリングで電熱ウェア全開はやめよう
  2. 一つの電源からたくさん繋ぐとヒューズが飛ぶので注意!

①アイドリングで電熱ウェア全開はやめよう!

アイドリング時は回転数が低いため、オルタネータの発電量も少ないです。

アイドリングから全身の電熱ウェア全開!とやると発電量<消費量になってしまいます。

②一つの電源からたくさん繋ぐとヒューズが飛ぶので注意!

今回説明したのはバイク全体での発電容量の話!

ヒューズアンペアの低い電源取り出しから全身の電熱ウェアの電源を取ったら、その電源のヒューズが落ちるので注意しよう!

最近の電熱ウェアは上下ウェア、グローブを1つの電源に纏めてバッテリー直繋ぎする設計が多いです。

全部つないだ場合、最大ウェア上(3.8A) + ウェア下(3.7A) + グローブ(2A) = 9.5A もの電流量になります。

例えばテキトーにテールランプから電源を取ったら、テールランプのヒューズが飛ぶので注意しましょう。

バッテリー直繋ぎでウェア付属の12Aヒューズなどを噛ませた方が安心です。

まとめ!WRで電熱ウェアは…

WRで電熱ウェアやグリップヒーターは使えます!

ぜひみなさんも寒い冬を電熱ウェアで乗り切ってください!

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