私が行ってきた台湾ツーリングのナレッジです。
台湾ツーリングは海外ツーリングの中では、難易度は低いです。
ここに書いてあることだけ読めば行けるように書いたつもりなので、参考にして下さい。
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もくじ
1.台湾ツーリングにかかる費用
合計 135,400円でした。
内訳
バイク代 | 30400円(3600円/日) |
---|---|
デポジット | 8000円 |
飛行機代 | 60000円 |
宿代 | 16000円(2000円/日) |
ご飯代 | 16000円(2000円/日) |
電車代 | 5000円 |
正直、結構贅沢した結果が上記です。
ひとつずつ解説します。
1.1 バイク代
台湾一周となると、寄り道を含めると1000km以上の行程となります。
バイク代はケチらない方が良いと言えるでしょう。
参考までに私がレンタルしたお店のバイク代を載せておきます。
5年落ち台湾製125cc | 2800円/1日(700元) |
---|---|
2年落ちヤマハ製155cc | 4000円/1日(1000元) |
2年落ちヤマハ製125cc | 3600円/1日(900元) |
バイクは台湾製/日本製で選ばず、年式で選んだ方が良いです。
私が借りたのは2年落ちのヤマハ2台です。
詳しくは以下。
1.2 デポジット
バイクを借りるのに、バイク屋さんはデポジットを取ります。
だいたい2000元(8000円)/1台です。
外国人向けだとほぼ100%のお店がやっていると思います。
その理由は、反則金にあります。
台湾では、オービスなどに引っかかると反則金が後で請求されます。
それは当然、バイク屋さんに来ます。
おおよそ請求が来るまでに3ヶ月ほどかかるため、請求が来た頃にはレンタルした外国人は帰国しています。
そのため、3ヶ月はデポジットとして反則金をペイできるだけのお金を預かりたいのです。
当然、3ヶ月後にエアメールで返金されます。
しかし、中にはエアメールで送られない悪質なお店もあるので、できたら日本人のレビューがあるお店が良いですね。。
悪質なお店はGoogle Mapのレビューなどで星1つを付けられていたりするので、事前にチェックしましょう。
1.3 飛行機代
飛行機代は時期や時間によりますが、およそこのくらいだと思います。
※成田〜台北往復
安い時期:25,000円~(往復)
高い時期:~70,000円(往復)
安い時期の深夜発のような飛行機を選べば20,000円を割ることもあるようです。
私は60,000円掛けたので、安い飛行機を選べば私より40,000円安く旅ができることになります。
1.4 宿代
宿代は求めるホテルのグレードによります。
私は寝れればどうでもよかったので、ゲストハウスを中心に泊まりました。
あくまで私の体感ですが、以下のような感じです。
台北 | 4800円/1日(1200元) |
---|---|
台中/台南 | 4000円/1日(1000元) |
台東/高雄/墾丁 | 3200円/1日(800元) |
ただし、上記はビジネスホテルに普通に泊まった価格であり、最安値ではありません。
トラベルコちゃんなどで台湾の宿を探すと、安い順で以下のような結果が出ると思います。
# 1泊2人の料金
最安値は1人450円くらいでしょうか。
台北は高いですが、高雄や墾丁など南に行ったり、台東は安く、上記のような値段で泊まれます。
私は宿に目的地を縛られたくなかったので1日~2日前に宿を取っていました。
# 1日後にはこのへんにいるだろう。っていうところに宿を取る感じです。
台湾は宿が多く、安い宿に泊まってもシャワーはお湯が出るので適当でも大丈夫でした。
コンビニも街ならたいてい近くにあるし、ご飯にも困りません。
1.5 ごはん代
ご飯は場所によりますが、私は一食80~120元(320円~500円)くらいでした。
台北や九扮の物価はもの凄く高いですが、台東などの庶民的な定食やさんはあり得ないほど物価が安いです。
あとビールが安いですね!
500mlで40元くらいです。台湾のビールはすごく美味しく、味も日本人好みです。
1.6 電車代
基本的に電車賃は安いです。
大体20~30元からでしょうか。
例えば、桃園国際空港から台北までの移動はタクシーを使うとかなり掛かる(私が使った時は900元以上かかりました)と思いますが、電車を使えば90元です。
※これはMRTという地下鉄を使用した場合です。新幹線はもう少し掛かります。
レンタルバイクをする場合も多少電車に乗る用事があると思います。
例えば、行きの空港→ホテルやホテル→レンタルバイク屋さんだったり、帰りのホテル→空港だったり。
全部タクシーでも良いですが、どうせなら電車も楽しみましょう!
↓参考に台北駅の台湾鉄道の料金表を貼ります。
2.台湾で使う免許の取り方
台湾では国際免許は必要ありません。
台湾では、日本の免許を中国語翻訳したものを使用します。
発行は簡単で、JAFに行くと即日~2週間で翻訳してくれます。
その発行に3,394円/1通かかります。
詳細はこちら↓
こんな紙っぺらが貰えます。
3.レンタルバイクができるお店
3.1 台北と高雄、レンタルバイクするならどっち?
レンタルバイクできる街で最北端の台北と、最南端の高雄、どちらでレンタルバイクするか悩むことは多いと思います。
どちらも空港からのアクセスが良いですからね。
私は断然台北がおススメです!
理由は以下です。
・台北行きの方が飛行機が安い
レンタルバイクをする街は、旅の起点になります。
起点に行く飛行機が安いためレンタルバイクは多少高くても台北の方が良いです。
・台北の方が外国人にバイクを貸してくれる
台北の方が外国人観光客が多く、外国人OKのレンタルバイク屋が多いです。
逆に高雄は外国人NGのレンタルバイク屋が結構あります。
高雄のレンタルバイク屋さんは、連絡を取ったら無視されたり、「台湾を一周する」と伝えたらダメだと言われることが多かったです。
3.2 レンタルバイク屋さんの探し方
とりあえず現地に行って探すというのは絶対にやめましょう。
まず見つかりませんし、門前払いされると思います。
事前にインターネットで探して行きましょう。
普通にGoogleで探すと出てきます。
“機車出租 台北”
と検索したら出てきます。※機車出租 = レンタルバイク
ちなみに、大体のHPでLINEやFacebookを公開しており、お店と直接やり取りできます。
英語でOKです。
※私はTOEIC450点で中学英語も怪しいですが、適当な英語で大丈夫です。
参考までに私が借りたバイク屋さんは 世崧機車行&機車出租さんです。
※Facebookです。
3.3 バイクの選び方
前述しましたが、レンタルバイクにはグレードがあり金額が異なります。
私がお勧めしたいのは高年式のバイクです。
外国人を受け入れているレンタルバイク屋さんでは、年間もの凄い距離の走行をします。
私が借りたバイクは2015年式で36,000kmを走っていました。(2017年1月時点)
つまり、1年で18,000kmを走っています。
つまり、3年落ちのバイクなら54,000km、5年落ちのバイクなら90,000km走っていることになります。
こうなってくると、もうどこが壊れてもおかしくありません。
# 消耗品交換ではカバーできないパーツの故障が想像できます。
台湾一周は1,000km以上の道のりです。
途中のトラブルを避けるためには状態が良いバイク=高年式のバイクを借りた方が良いです。
あとは、私たちはバーハンドルにスマホマウントを付けるため、バーハンドルのバイクを借りました。
また、ガソリン給油の際、リアシートの荷物を降ろさなくて良い = リアシートを開けなくて良いバイクを選びました。
そのため、必然的に BW’s (125cc) と SMAX (155cc) になりました。
借りたバイクの BW’s と SMAX
3.4 レンタルバイク時の注意点
日本のレンタルバイクと台湾のレンタルバイクは文化がかなり異なります。
以下の点に注意して下さい。
・借りた直後はガソリンはほぼ空
借りたときにはガソリンランプが点灯!なんてことは普通らしいです。
# 私たちもそうでした。
説明はあるかと思いますが、バイクを借りたらすぐガソリンスタンドに行きましょう。
・道中でのオイル交換?!
1000km走った時点でオイル交換をしてくれ!といわれ、かなり驚きました。
何度も確認し、ガソリンじゃなくてエンジンオイルか?!って聞きまくりました。
最終的に、日本語が喋れる別のお客さんに翻訳してもらい、本当にエンジンオイルであることが発覚…。
最終的に台南で全く日本語の通じないバイク屋さんでオイル交換しました。
ヤマルーブの写真を見せて、Change!!! って言うしかありませんでした笑
4.バイクへの荷物の積載方法
バイクへ荷物を積載する方法は2つ考えられます。
1. リアシートに括り付ける
2. メットインにしまう
1つずつ説明しましょう。
1. リアシートに括り付ける
自分のバイクでもやっている人が多いこの方法、レンタルバイクでやるにはメリット/デメリットがあります。
メリット | 大容量が積める メットインをヘルメットに使える |
---|---|
デメリット | ツーリングネットが必要 防水対策が必要 |
大容量が積めますが、外に剥き出しのため防水対策が必要です。
また、固定するツーリングネットも必要ですし、バイクに荷掛けフックがあるか、事前に確認が必要です。
また、荷物も駐輪場に停めて移動する際、放置することになります。
簡単に盗まれない工夫が必要です。
2. メットインにしまう
スクーターを借りるなら可能な方法。
レンタルバイクでやるにはやはりメリット/デメリットがあります。
メリット | 防水対策が不要 盗難対策が不要 |
---|---|
デメリット | 荷物の量が限られる |
バイクの中に入れるので、防水対策が不要です。
しかし、荷物の量が限られます。
あらかじめ、自分の荷物がバイクのメットインに入るか調べる必要があります。
どっちにしたの?
私はカメラ機材を多く持って行きたかったので、1. を選びました。
積載はこんな感じ。
防水対策として、バッグはタフザックと言う最強防水バッグにしました。
ツーリングネットをタンデムバーに括り付けています。
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5.ナビの有無
台湾の道路でもGoogle Mapによるナビは使えます。
“有料道路を使用しない”の設定を行えばスクーター用の道を案内してくれるようになります。
台湾用のナビソフトを買う人もいるようですが、個人的には不要と感じました。
Google Mapのナビを使うために必要な物は以下です。
1.モバイルWifi
2.スマホの防水対策
3.スマホマウント
1個ずつ説明して行きます。
1.モバイルWifi
当たり前ですが、ないと通信できません…。
1人ならプリペイドSIMカードを買っても良いです。
別行動をしない2人以上なら共用できるモバイルWifiが安上がりでおススメです。
私たちは2人で1つ借りました。
2.スマホの防水対策
スマホを外に剥き出しにする以上、防水ケースがあるにこしたことはないと思います。
私は持って行かず、少し大変な目にあいました。
こういうチープいのでも良いと思います。
3.スマホマウント
スマホをマウントする方法を考え、そのマウントパーツは持って行かないとレンタルバイクには付いていません。
おそらくミラーにマウントするもの、ハンドルにマウントするものの2種類があると思います。
このくらいチープなものでも良いです。高いやつは盗まれたり、空港で没収されると泣けるので…。
ナップスなどで買って借りるバイクに合う方を持って行きましょう。
実際にナビを付けたBW’sはこんな感じ
6.台湾ツーリングのシーズン
結論を言うと、台湾ツーリングに向いているシーズンは年末です。
色々理由はあります。
6.1 雨期と乾期
台湾には雨期/乾期があります。
台南の雨量をおおよそ書くと以下のような感じです。
# 詳しくは “台湾 雨期 乾期” などで検索して下さい。
1月 | 4mm |
---|---|
4月 | 7.5mm |
7月 | 13mm |
10月 | 2.8mm |
このように、日本で言うと夏が雨期/冬が乾期です。
つまり冬に行った方が雨が少なく、快適です。
6.2 気温
次に気温です。
台北の気温をおおよそ書くと、以下のような感じです。
# 詳しくは “台湾 気温” などで検索して下さい。
1月 | 17度 |
---|---|
4月 | 22度 |
7月 | 29度 |
10月 | 25度 |
このように、1月でも17度あり、私が行った時は最高気温22度まで上がりました。
ツーリングには快適な気温だと思います。
昼に陽が射すと本当に暑いです。
12月末でこの格好でした。
6.3 台湾人の年末の過ごし方
私は 12/23 ~ 1/1 とがっつり年末に行きました。
当初は
ホテルが年末年始休暇なんじゃないか
とか
飯屋が軒並みやってないんじゃないか
とか
不安はありましたが、台湾人は年末年始は休みません。
なぜなら、彼らは旧正月に休みを取るからです。
1/1 に休むくらいで他は働くそうです。
飛行機代は少し高いですが、日本は年末休みのため長期の休みが取りやすいです。
サラリーマンの方でも行きやすいのではないでしょうか。
ちなみに私はサラリーマンです。
7.交通ルール
台湾では特殊な交通ルールがたくさんあります。
ちなみに後述しますが、これらのルールは無視されることが多々あります。
現地民にルールが無視されることで混乱しますので、他のサイトも参考にして正しいルールを学んで行って下さい。
7.1 走行車線
台湾は右側通行です。
なので、日本とは逆を走ります。
気付いたら左を走ってるなんてことになれば事故に繋がるので気をつけましょう。
私は行った当初、
「曲がったら右側…曲がったら右側…」
とずっと呟いて走ってました。
周りから不振な目で見られること以外はおススメです。
また、台湾ではバイクが走る用の車線があります。
一番右側に以下のような細い車線があればバイク用です。
7.2 二段階左折
日本で言う2段階右折です。
左折時に2段階で曲がります。
交差点で左折したい場合は、一番右を走り、左折用の待機場所を目指します。
↓
↓
この四角い囲いが待機場所です。
この後は進行方向の信号が青になるのを待って、発進します。
詳しい交通ルールを書いていると1記事終わるので、このくらいにしますが、最低限知っておかないといけないのはこの2つです。
他のサイトを見て交通ルールを把握してから行って下さい。
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8.運転マナー
台湾は独特の運転マナーがあり、とにかく苦労しました。
基本的には、行ったもん勝ちです。
8.1 北と南の違い
体感ですが、南に行くほど治安が悪いです。
しかし、台北の混雑は圧倒的なので一番怖かったのは台北ですね…。
台北周辺の道路はこんな感じです。
歩行者目線
バイク目線
慎重に走り、怖くなったらいったん端に停まる。というのも慣れるまではありです。
8.2 信号無視
信号無視が多いです。
特にT字路の直線に注意して下さい。
行けたら行く人が多く、交通量が少ないと信号無視が多いように感じたので注意して下さい。
こんな感じ。
画像では伝わらないですが、猛スピードです。
8.3 過積載/無茶な多人数乗り
過積載のバイクが多いです。
荷物が偏って落ちそうなのはザラです。
その他にも、果実が落ちてるから注意!っていう看板があるくらいで、落とし物には注意した方が良いですね。
あとは無理な多人数乗りが多いです。
3人乗り、4人乗りも見かけます。
が、一番驚いたのはこれ。
近づいてみると、後ろの人が寝てます。
こんな状態でも2人乗りしちゃう国、台湾。おそるべし。
8.4 逆走
これは良い動画が残っていませんでしたが、逆走も多く見られました。
地方に行くと多く見られました。特に小さい路地では要注意です。
9.給油の方法
台湾では日本と同じようにガソリンはガソリンスタンドで給油します。
9.1 ガソリンの種類
ガソリンの種類は92,95,98の3種類があります。
スクーターや普通のバイクを借りたら92を入れてください。
ちなみにこの数字はオクタン値を表しています。
# 簡単に言うと、オクタン値が高いと燃えづらいです。
日本でいうオクタン値での比較は以下!
98 | ハイオク |
---|---|
95 | ハイオクとレギュラーの間 |
92 | レギュラー |
柴油 | ディーゼル |
つまり、92 ~ 98は入れても問題ないですが、柴油だけは入れちゃダメです!
9.2 ガソリンの入れ方
ガソリンは 加満(ジャーマン) というと、スクーターなら92を満タンに入れてくれます。
よく覚えていけ!と言われる言葉ですが、こんなもん覚えなくても何とでもなります。
92 を指さして、フル!フル!って言っても伝わりますので安心してください。
10.まとめ
どうでしたか?
たぶんあなたが思っている以上に、台湾ツーリングのハードルは低いです。
なんやかんや困っていると、どこからか日本語ができる人が出てきて助けてくれるような体験を何度もします。
少しでも行きたい!って思ったなら、まずは免許を取ってみましょう!
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