「海外ツーリングに行きたい!…けどリスクが高そう。」
そんな風に思っている人も多いのではないでしょうか。
確かに、海外ツーリングはリスクが高く、
下手をしたら死にます。
国内のツーリングと同じ気分で行くと非常に危険です。
海外ツーリングのリスクはなくせませんが、準備によって減らせます。
4ヵ国4000kmを走った私は、こんな準備をしています。参考になれば幸いです。
もくじ
1. Google翻訳の言語をダウンロードする
電波が入らない場所でもGoogle翻訳を使えるように準備します。
海外ツーリングに限らず、海外旅行で必ずやってください。
持っていくスマートフォンのGoogle翻訳アプリをインストールします。
左上のメニューをタップし、オフライン翻訳を選択します。
行先の国の言語をダウンロードします。
英語圏外の国に行く際は必ずやってください。コミュニケーションが格段に捗ります。
※英語はデフォルトでオフライン利用可能
発展途上国だと、郊外は電波がないことも多いです。
モンゴルに行った時は電波が入っても本当に弱く、LINEでテキストを送ることすらできませんでした。
2.Google Mapの地図をダウンロードをする
言語と同じく、GoogleMapの地図もダウンロードしておきましょう。
通信用電波(4G回線)とGPS信号は全く別であり、電波が届かなくてもGPSは使えたりします。
その時のために、地図をダウンロードしておくと便利です。
スマートフォンのGoogleMapアプリを開き、左上のメニューを開きます。
オフラインマップを選択します。(結構下の方です)
自分の地図を選択をタップします。
行く予定のある範囲を選択してダウンロードします。
※100MB近くあるので、Wifi環境でダウンロードしましょう!
3. Google Mapの位置共有をする
親でも友達でも良いので、GoogleMapの位置を共有しましょう。
行方不明になったときの手がかりや、スマートフォンを失くした際に役立ちます。
スマートフォンのGoogleMapアプリを開き、左上のメニューを開きます。
現在地の共有を選択します。
無効にするまでを選択します。
共有を開始を選択し、共有したい相手のGoogleアカウントを選択します。
これで、共有した相手のGoogleMap上にあなたの場所が共有されます。
私は、カンボジアでスマートフォンを失くした際、実際に役に立ちました。
必ず行いましょう。
※帰国したらオフにしましょう!
4.GoogleMapに大使館を登録しておく
GoogleMapのお気に入りに行先の国の大使館を登録しておきましょう。
助けを呼ぶ際は必ず大使館に行くことになるはずです。
大使館がある都市や大まかな場所も、必ず把握するようにしてください。
5.身分証の画像をクラウド上にアップロードしておく
盗難された際に身分を証明するために、免許証、パスポートは、クラウド上にアップロードしておきましょう。
旅行期間中だけでも必ずやるべきです。
抵抗のある人はパスワード付きZIPファイルにしても良いでしょう。
もし、荷物を盗難され、スマートフォンもなく、パスポートもなくなったら、貴方が日本人であることを誰も証明できません。
しかし、クラウド上にアップロードしておけば、大使館や警察でパソコンを借りれば身分証を提示できます。
※注意!Googleのクラウドは避けましょう!
Google系のクラウドは接続したことない海外端末からログインしようとすると、スマホで認証するよう求められます。
同時にスマホを失くした場合、クラウドにログインできなくなります。
6.保険屋の契約番号、連絡先を控えておく
海外保険に入っておくことは言うまでもありませんが、保険屋の契約番号と連絡先は必ず控えておいてください。
参考サイト:損保ジャパン日本興亜
緊急時に日本語でサポートしてくれる場合もあります。
また、盗難保険を使用する場合に現地の警察で盗難届を出す必要があります。
手続きをしないまま帰国すると、保険が適用されない場合もあるため、可能なら現地で連絡しましょう。
そのために、連絡先は控え、身分証同様にEverNoteなどのクラウドサービスに控えておくと良いです。
7.免許制度を調べておく
出典:Wikipedia
国際免許を持っていれば全ての国で走れるわけではありません。
必ず行先の国の免許制度を調べてください。
国際免許には、ジュネーブ条約とウィーン条約があり、日本はジュネーブ条約に加盟しています。
つまり、ジュネーブ条約加盟国以外では、日本で発行した国際免許は無効です。
必ず自分が行く国が国際免許で運転できるか、警視庁のHPで確認してから行きましょう。
もし、ジュネーブ条約に加盟していなくても、免許を翻訳することで運転可能な国が多いです。
本来は現地で書き換える必要がありますが、JAFなどが書き換えサービスをやっている場合は日本で書き換えが可能です。
(参考:台湾の翻訳免許)
必ず調べてから行きましょう。
よく聞く「発展途上国は免許がなくてもバイクが借りられる!」は一部の国では本当にありますが、やめましょう。
警察に捕まった際に面倒ですし、事故った際に保険が下りない可能性が非常に高いです。
一部の国では、警察が海外旅行者を狙って取締ることもあります。
免許はよほどの事情がない限り、用意しましょう。
8.レンタルバイク屋は予め調べ、金額を確定させておく
「とりあえず現地に行って、バイク屋を探す。」
なんてことは絶対にやめましょう
まず、海外旅行者にバイクを貸しているバイク屋は少ないです。
行先の国でレンタルバイクしている店を必ず探し、メールでコンタクトをとり、金額とバイクを確定させてから行きましょう。
例えばインドなら、「india motorcycle rent」などで調べると出てきます。
このとき、「bike」は自転車を指すことが多いため、「motorcycle」の方がヒットしやすいです。
お店を見つけたら、GoogleMapで評判を見ましょう。
ボッタクっている店は外国人からの口コミが酷いのですぐ分かります。
FacebookやLINEで予約をする場合も多くありますが、郷に入るので郷に従ってください。
HPで車種を調べ、日数を伝え、全ての合計金額を合意します。
このとき、1日あたりの費用ではなく、全ての合計金額を聞くように注意してください。
当日になって「初期費用や保険でプラスXXドル掛かる!」とか変なことを言わせないためです。
また、レンタル期間にお金やパスポートを預かる制度を取っているお店もあります。
事前にDepositがあるか、確認しましょう。
(当たり前ですが、パスポートを預けてしまうとバイクで国境に行っても超えられません。)
※このとき、相手の国との時差を考えて連絡してあげると、より優しいです。
9.飛行機の機内持ち込みの条件を調べておく
自分が乗る飛行機の機内持ち込みの条件を調べておいてください。
帰りの便も含めてです。
(出典)TABITUS様
海外ツーリングではヘルメットやプロテクターなどを持っていくことがあると思います。
しかし、機内持ち込みの荷物は大体1つまで、2つ以上は追加料金がかかります。
また、持ち込める荷物の大きさも限られています。
巨大すぎるバックパックは止められるため気をつけましょう。
リュックの外側にヘルメットを括り付け、「1つの荷物だろうが!」と強引に押し通す人もいますし、実際それで乗れてしまうことが多いですが、止められる危険性が高く推奨しません。
また、一定以上の大きさの金属は持ち込みが禁止されている場合があります。
私は実際に六角レンチを台湾で没収されました…。工具は気をつけましょう。
10.現地の交通ルールを学んでおく
これは本当に大事です。
右側通行だったり、ロータリー交差点が多かったり、バイク専用道路があったりと、日本とは違う文化です。
そこが楽しいのですが、初見はやめましょう。必ず調べてください。
「”国名” traffic rule」などで調べると英語のWikipediaが出てきます。
大抵道路標識の絵付きなので、分かります。
(参考)Road signs in Cambodia(wikipedia)
11.外務省のHPを見て危険な地域を把握する
あなたは海外の知らない国で、最強の移動手段を手に入れます。
それは、逆に言うと危険な地域にも行けてしまうと言うことです。
必ず、外務省の渡航情報を見て危険な地域を把握してください。
感染症の警告がある場合、予防接種を受けてから行ってください。
途上国に行く場合、注意なのは「罹ってから病院に行っても遅くない」と言う病気に関しても、可能な限り予防接種を受けるべきです。
代表的なものだと、狂犬病などがそうです。
カンボジアの田舎に行ったとき、赤土の上に建ったプレハブが病院でした。
発展途上国に行くなら、まともな医療が受けられる前提の予防接種はやめましょう。
12.ヤバそう!と思ったらツアーを選ぶ
本当にヤバそう!むり!って思ったら個人で行くのはやめましょう!
賢明な判断です。きっとその直感は正しいので、従ってください。
幸いにも、日本には海外ツーリングをやっているツアー会社があります。
クルーズインターナショナルさんや、海外ツーリングの導祖神さんがそうです。
私はクルーズインターナショナルさんでモンゴルに行きましたが、最高でした。
モンゴルのように、
ガソリンスタンドがない、電波がない、道はほぼ全てオフロード、英語は通じない…と難易度の高い国に惹かれたら、迷わずツアー選んでください。
ちなみにクルーズインターナショナルさんのモンゴル ツァガーンスバルガのページの写真は、私の写真が多く採用されてます。見てね。
ちなみに、現地ツアーがあることも多く、日本で頼むより比較的安いです。
「国名 motorcycle tour」で検索するとたくさん出ます。
もちろん英語しか通じませんので、自信のある方はどうぞ!
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最後に
絶対に無事に帰ってきてください。
これは、冗談じゃなく結構マジです。
無事だから、楽しいのです。
無事だから、その国が好きになるんです。
怪我をすると一気に旅への印象が悪くなります。
対策に対策を重ねて、臆病になり、慎重な計画を立てて望んでください。
あなたの安全な旅をお祈りしています。
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