ハッキリ言ってムズイわ。
整備初心者です!って人はバイク屋に任せよう!
オフ車に乗ってると「リンク周りは定期的にグリスアップした方が良い」って色んな人が言いますよね。私も重い腰を上げてやってみました。
この記事のWRは購入後初(5年目)のグリスアップとなります。
もっと年数が経ってる人はもっと酷いってことなので、取り返しのつくうちにやろう!
外すのがめっちゃ重要パーツだし、点数多いし、正直やるの怖かったです。
では、例によってお買い物リストから説明します。
動画もあるよ
お買い物リスト
今回のお買い物リストはこんな感じ!
- パーツクリーナー(大量)
- グリス(できたら耐水)
- ペーパーウエス
- 足回り用のフクピカみたいなやつ
- 工具一式
※工具は柄の長いレンチ+トルクレンチ+17,19,22,27mmのソケットが必須
こっから買うと私に1.5%ほど入って少し幸せになります。
※ホムセンのが安かったらそっちで買ってください。
パーツクリーナー
とうとう出たAmazonで送料込300円切りのパーツクリーナー。あなたが神か。
グリス
多くのオフローダーが信仰する耐水グリスMAXIMA。こういう作業で死ぬほど使っても全然気にならない量。
ペーパーウエス
なんでもええ。
ただ、キッチンペーパーはグリスで濡れて破けるからやめた方が良い。駆動部に入ったらややこしいことになる。
足回り用のフクピカみたいなやつ
こういう使い捨ての洗車用クロスがあった方が良い。
サスとかスイングアームとか砂とか泥だらけなので絶対綺麗にしよう。
時間があれば、コレを使わず丸洗いの洗車ができると良い。
工具一式
超重要な駆動部なので、このくらいの安物でもトルクレンチがあった方が良い。
ソケットも必要なモノを用意しましょう。今回は8,10,14,17,19,22,27mmがあればOKかな。
リア回り分解・取り外し!
絶対誰にでも分かるように超詳しく書くので、めっちゃ長いです。
ある程度詳しい人は斜め読みしてください。
初見なら3時間はかかると思ってほしい。
時間には余裕を持って開始しましょう。
各ナット、ボルト、シャフトはどこに刺さっていたものか分かるように綺麗に並べましょう。
できたら最初の写真を撮っておくと整理しやすいです。
ホイール取り外し
まずはホイールを取り外します。
サイドスタンドを立てた状態でアクスルナットを緩めます。27mmソケットです。
次にメンテナンススタンドを立てて後輪を浮かせます。
リアホイールを少し持ち上げてアクスルシャフトを反対側に押します。(硬かったらゴムハンマーで叩きましょう)
最後は逆側から引っ張れば抜けます。
チェーンをホイールから外せばホイールが外れます。
マッドフラップ、チェーンガイド、ブレーキホース等取り外し
余計な小物類を取り外します。
まずはマッドフラップ。ここの2点を外すだけです。
次にチェーンガイド。ここの3点を外すだけです。
次にブレーキホース。ここの5点を外します。
なぜかプラスネジなので、小さいプラスドライバーかビットラチェットがないとスペース的に厳しいです。
ブレーキホースを外したら、リアブレーキキャリパーが外れるので、ホースに負担が掛からない形でどこかにタイラップ等で吊るしておきましょう。
※私はステップに引っ掛けましたが、ホースに負荷がかかるので真似しないでね
これで準備OK!
リレーアーム取り外し
よく3点リンクと言われるリレーアームを取り外します。
まずは赤丸2点のナットを19mmソケットで取り外します。
ナットを取り外したら中のシャフトを押せば抜けます。
抜けない場合は556やラスペネを吹いて動かしたりしましょう。無理にハンマーでぶん殴って曲がると非常に困るパーツなので慎重に。。
錆びたりしてなければアッサリ抜けるはず!逆側から引っ張りましょう。
次にリアサスとつながる残り1点のナットを緩めます。ソケットは17mmです。
これでリレーアームは取り外し完了!
コネクションロッド取り外し
続いてコネクションロッドです。
まず車体進行方向右側にあるこのナットを緩めます。 ソケットは 19mmです。
次に逆側のチェーンのローラーになっているパーツを外します。ソケットは10mmです。
あとはシャフトを抜くだけです。
コネクションロッドが外れました!
スイングアーム取り外し
スイングアームを取り外すには、まずブレーキペダルをズラす必要があります。
赤丸のネジを緩めます。
ネジの裏側に割りピンがあるので、ラジオペンチなどで外しましょう。割りピンを外さないとネジが抜けないです。
スイングアームはこのナットを取り外します。ソケットは22mmです。
ナットを取ったら逆側から引き抜けます。スイングアームを動かしながら抜くと抜けやすいです。
放置していた方は鬼のようにサビてます。
力業を使わずラスペネ先生を吹きながら進めましょう。
スイングアーム外れました!
大物が外れるのでやってやった感がすごい。達成感あります。
リアサスペンション取り外し
せっかくなのでリアサスも取り外して綺麗にしましょう。
ここのナットを外します。ソケットは14mmです。
シャフトを反対側から抜きます。
リアサスを下に引っ張れば外れます。
取り外し完了!今こんな感じです。
疲れましたね…。
大変ですが、綺麗に並べながら作業しましょう。
どこのパーツか分からなくなりやすいです。
清掃・グリスアップ!
ようやく本題の清掃・グリスアップをしていきます。
ベアリング類の清掃・グリスアップ
ベアリングの中にパーツクリーナーを吹いて綺麗にします!
カラーなどの外せるものは外していきます。
ベアリング対面!5年分の汚れがこちらです。
とりあえずパーツクリーナーをぶっかけましょう!
…が、5年目の汚れはパーツクリーナーだけでは取れなかった!
こんな古いグリスの塊がエグい量出てきます。
この固体(糸こんにゃく)は「ポリルーブベアリング」の樹脂部分で、固まっているのが正常な状態のようです!
無知なので除去しましたが、除去したり一部取ってしまっても代わりにグリスを封入すれば問題ないです。
最終的にここまで綺麗になりました。めっちゃ時間かかった…。
そしたら耐水グリスをたっっっぷり塗ります。溢れても構いません。
で、いろんなパーツを戻して完成!
シャフト類の清掃
シャフトにもたっぷりパーツクリーナーをぶっかけていきます。
…が、やはり5年分の汚れはパーツクリーナーでは落ちません。
こんな錆があって手で触ってザラザラする場合はピカールで磨いてあげましょう。
※サンドペーパーなどで削りすぎるとシャフトが削れてガタが出ます。酷い場合は新品交換しましょう。
結果的にここまで綺麗になりました。
スイングアームのシャフトが一番ひどかったです。
このタイミングでスイングアームやリアサスの泥汚れは落としましょう!
できたら水洗い、最低限足回り用のクロスで拭きましょう。マジでスッキリするのでオススメ。
組付け!
後は元通り組付けていくだけ!
- リアサス
- スイングアーム
- コネクションロッド
- リレーアーム
- 小物類
- ホイール
規定トルクはこんな感じです。
動作確認!
色々バラしたので入念にやりましょう!
絶対いきなり公道に出たりするなよ?!
まずは緩めたネジを全部指差し確認しましょう。
締め忘れてたら大変なことになる部分ばかりです。
次にホイールが抵抗なく空転するか。
リアブレーキは効くか。
ここまで確認できたら敷地内を走行してみましょう!OKなら公道へ!
完成!すっげ―変わるわ。
いやー、、凄いわ。
早速林道行ってきましたが、サスの動きが全然違います。
なんなら納車時より動く気がする。
マジでリアサス変えたんか?ってくらい乗り味変わるので、みなさんもお試しあれ!
おつかれさまでした!
動画も合わせていつの日か作業するときの参考にさせていただきますm(_ _)m
ぜひぜひ!難易度は高めですが、チャレンジしてみてください!
初めまして。
私もWR250R乗っており、中古で購入して5年ちょい。リアリンク周りメンテせねばと思いつつも
WRではやった事がなく躊躇していましたが、沢山の画像と説明がとても参考になり、
ありがとうございました。
メンテ後は止まった状態で手で沈みこませてやるとその伸び側がスムーズに戻るのが実感。
実際に林道で走ってみましたが疎い私には違いが分からず仕舞い・・・(フラット林道だったから?)
その他のメンテナンスも勝手に参考にさせていただきます。
座った感じは明らかに変わるのですが、実際にスピード出すと分かんなくなりますよね笑
何かの参考になれば幸いです!