「自分の愛車を美しく撮りたい」
そう思ったことは誰にでもあるはずです。
しかし、一眼レフは重くてバイクで持ち運ぶ気になりません。
そう考えた私は、この度一眼レフからミラーレスにシステムを切り替えました。
予算は50万円(!)
カメラをガチるために、バイク乗りはどのような装備をすべきか、考えてみました。
0. 最終的な構成
私の最終的な構成は以下の通りです。
・α7RⅢ
・20mmF1.8(純正)
・28-75mmF2.8(Tamron)
・70-200mmF4(純正)
純粋に写りだけ考えると最強とはいえない布陣です。
しかし、持ち運びや取り回しを考えるとコレがベストだと考えています。
潤沢な選択肢から、なぜこの結論に至ったか、書き綴っていきます。
1. 前提条件
カメラを購入するにあたり、こんな前提を置きました。
※ミラーレスにするのだし、写りの良さより軽く身軽な装備にしました。
重くてレンズを持っていかなくなったら意味がないですからね。
・広角(20mm) ~ 望遠(200mm)をカバーできるレンズ群
・ボディとレンズを合わせた総重量は3kg以下
・星景も撮れる構成
・サードパーティレンズもあるマウントのボディ
・今のカメラ(D750)より良いスペック
カメラ好きの方はお気付きかもしれませんが、金が掛かる予感しかしない前提条件です。
正直に構成を組んだら50万円では予算が足りません…。
ボディとレンズを分けて考えてみましょう。
2. ボディを考察する
出典:撮るなら写真道楽道中記様
星景も撮りたいため、ボディはフルサイズミラーレスに絞られます。
※APS-Cやマイクロフォーサーズでも星景は撮れますが、センサーサイズの影響をモロに受けるため、ここでは候補から外しています。
フルサイズミラーレスの候補は以下の通り。
・Sony α7シリーズ
・Canon EosRシリーズ
・Nikon Zシリーズ
・パナソニック LUMIX S1
・シグマ fp
この中から、私はSony α7RⅢの新古品を20万円で購入しました。
というか、予算とコスパを考えると、Sonyしか選択肢がなかったです。
候補は多いように思えますが、なぜCanonやNikonが落選したか考えましょう。
2.1 レンズの問題
他マウントはまだ生まれて間もなく、サードパーティー製のレンズが少ないため、排除しました。
50万円の予算で納めるためには、選択肢の多い純正レンズ、Tamron、Sigma、Tokinaなどのサードパーティレンズが不可欠だからです。
時には、海外レンズのLAOWAやIrix、Samyangにすら手を出すこともあるでしょう。
Sony以外を選ぶと高い純正レンズの中から選ぶしかなく、20mm~200mmを納得のいくレンズでカバーすることはほぼ不可能でした。
2.2 価格の問題
CanonやNikonはまだミラーレス初号機を出したばかりで型落ちがなく、スペックに対して価格が非常に高かったです。
対して、Sonyはα7RⅣを発表した直後で、α7RⅢの価格が数万円下がっています。
本来であればNikon Z7とほぼ同等の写りをするα7RⅢですが、中古の価格差を見ると5万円以上開いていました。
3. レンズを考察する
ボディで20万円使用したので残りは30万円です。
SonyのEマウントで構成を考えると、こんな候補となりました。
案1:標準域を大三元レンズにする。
広角は20mmF1.8を選択、単焦点の明るいレンズにすることで星景はバッチリ撮れます。
標準域は軽量な28-75mmF2.8を選択、常に付けているのはこのレンズになります。スナップからポートレートまで撮れます。
望遠域は70-200F4を選択、F2.8ほど重くなくツーリングにも持っていける重さです。
結果、このレンズ群にしました。やはり、星景には力を入れたい。
案2:広角域を大三元レンズにする。
広角は17-28mmF2.8を選択、星景はF2.8でベストではないですが撮影は可能。風景は完璧です。
標準域は55mmF1.8を選択、常に付けているのはこのレンズになります。ボケが綺麗でキレのあるレンズなので、ポートレートまで撮れます。
望遠域は70-200F4を選択、案1と同様。
以前に使用していたPlanar T*1.4/50が忘れられず、55mmのzeissレンズを入れてみました。
ポートレートも好きなのでこちらも捨てがたいですが、あくまで主題はバイク。
風景と星景に力を入れるべく案1を選択しました。
1. 広角レンズ考察
広角レンズの条件は以下で考えました。
・前珠にフィルターが付く
・700g以下
・20mm以下
・F2.8以下
最初に星景!と聞くとカメラ好きの人はSigma14mmF1.8artを思い浮かべるでしょう。
写りを最優先で考えると正解です。あれだけ写るレンズは他にはないです。
しかし、私は一眼レフのとき、Sigma15mmF2.8(魚眼)、Tamron15-30mmF2.8とフィルターのつかないレンズで星を撮り、かなり悩まされました。
そのため、フィルターがつくのは大前提でした。
※Canon用のみ後珠フィルターが付きますが、Sony用は無理です。
ボツになった候補にはこんなレンズがありました。
LAOWA 15mmF2
Irix 15mmF2.4 Blackstone
16-35mmF2.8 (純正大三元)
特にLAOWAの15mmF2は、欠点のない最高のレンズに見えました。
接写はできるし、15mmではどのレンズより明るく、コンパクトでフィルターが付く。
AFがないですが、Carlzeissで慣れていたのでどうにかなる&星撮なんかほぼMFしか使わないという理由で問題視していませんでした。
しかし、2020年2月に20mmF1.8がSonyから発売され、選外に。残念。
広角レンズの1mmは、望遠レンズの10mmより貴重なので、20mmという現代では狭すぎる焦点距離に少し悩みましたが素晴らしく写るので満足しています。
LAOWAはだれか人柱になってほしいです。きっと最高の画が撮れます。
2. 標準レンズ考察
標準レンズの条件は以下で考えました。
・700g以下
・35~70mmをカバー
・F2.8以下
重さの縛りがなければSigmaの24-70mmF2.8で確定でした。
私がかった28-75mmF2.8よりも解像しますし、何より広角側が4mmも広い。
前述しましたが、広角側の1mmの差は大きいので、個人的には望遠側が10mm広いよりも価値があります。
Artシリーズにしては軽い830gでしたが、個人的にはTamronの550gに惹かれました。
また、キレはSigmaですが、ボケはTamronの方が美しく感じました。
標準域はレンズキャップ代わりに常に付けているため、軽さを優先しました。
3. 望遠レンズ考察
望遠レンズの条件は以下で考えました。
・1000g以下
・70mm~200mm以上をカバー
・Fにはこだわらないが、解像度の高いモノ
正直、Tamron70-180mmF2.8はアリでした。
が、まだ発売前で未知数であることから選外になりました。
白くてドヤれるF4レンズを友人から安く買えたため純正小三元レンズにしました。
他に迷ったレンズはあまりなかったです。
4. まとめ
ほぼ個人的なメモとなりましたが、誰かの参考になれば幸いです。
新ボディに新レンズ、EVFも初体験ですしワクワクします!
この装備でさらに美しい愛車を撮ります!
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