かっこいいバイクの撮り方第二弾です。
今回の話は、スマホでも、バイク以外の写真にも使える写真の超基本です。
一眼レフを持っていても、できない人が多いです。
しかし、構図やカメラの知識以前に必要な意識がけです。
それは何か。
ズバリ、何を撮るか決めることです。
「何当たり前のこと言ってるんだこいつ。」と思うかもしれません。
実は、これはとても難しいことです。
ひとつずつ、説明していきます。
1.何を撮りたいのか、口に出すこと。
あなたは、何が撮りたいのか決めてからファインダーを覗いていますか?
なんとなくまずファインダーを覗き、「おっいい感じ」とシャッターを切っていませんか?
はっきり言いましょう。
何を撮りたいのか決めていない写真にメッセージはない。
何を撮りたいのか口に出し、それからシャッターを切る癖をつけましょう。
もちろん、これは口に出さなくても良いですが、これを口癖にしましょう。
例えば、
俺は「バイクと工場夜景を撮るぞ」と口に出し、シャッターを切ります。
何を撮るかあなたが決めたらなら、それ以外の物は全て邪魔です。
それ以外の物は全てファインダーから除去して下さい。
D750 / Tamron 70-300mm A030で撮影 (神奈川県川崎市千鳥町付近)
110mm F14 30s
なるべく、工場夜景とバイク以外は構図に入れません。
バイクと工場夜景の関係性だけを意識して構図を作ります。
ここで言った対象物以外を除去する。という考え方はもの凄く大切です。
対象物を除去するために、
・ボケを使う
・歩いて近寄る
・ズームする
・フラッシュを焚く
・写真を加工する
と言った行動が必要なんです。
それっぽい写真にするために、ボケを使っているようでは5流です。
ここから、さらに具体的になっていきます。
2.何を撮りたいのかは、3つ以内にすること。
「何を撮りたいか決めたけど、えーっと富士山も撮りたくて、湖も入れたくて、紅葉も入れたくて、バイクも入れたくて、雲も綺麗で、鳥も飛んでる!」
こんなことになりがちです。
上手くなれば例外もありますが、最初のうちは間違いなく撮りたい物は3つ以内に収めた方が良いです。
何を撮りたいのかがボヤケてしまい、煩雑になります。
下の写真は江ノ島と、稲村ケ崎の石碑と、2台のバイクと、手前の南国っぽい植物と、海を撮ろうと思った写真です。
これでは何が言いたい写真なのか、なんのこっちゃか分かりません。
記念写真としては良いのかもしれませんが、もう少し工夫が必要です。
何を撮りたいのかがボケている写真は、何を撮りたいのか決めていないも同義です。
ピンボケや手ブレよりも最悪です。
前の項でも言いましたが、大切なのでもう一度言います。
何を撮りたいのか決めていない写真にメッセージはない。
何を撮りたいのか、自分の中で明確にするために、口に出して下さい。
3つ以内ですよ。
・遠くに浮かぶ江ノ島
・バイク
はい。コレ以外は邪魔です。排除します。
バイクの向きも変えます。バイクに自分の足で近づきます。
D750 / Carl Zeiss Planar T* 1.4/50 ZF.2 で撮影 (稲村ケ崎で撮影)
50mm F6.3 1/800s
うん。少し良くなりました。
こうして、撮りたい物をどんどん絞っていきます。
撮りたい物は、なるべく具体的にしていってください。
次に、撮りたい物の絞り方です。
3.何を撮りたいのかを、極限まで具体化すること。
あなたはバイクを撮りたいと決めました。
撮りたい物は1つ。とても良いことに感じます。
しかし、あなたはバイクの何を撮りたいですか?
輝くフレーム?艶めくカウル?鋭いライト?タンクに反射する太陽?乗り手の表情?
もっともっと具体的にして下さい。
そして、それを口に出して下さい。
良いですか。とても大事なことを言います。
写真を撮るのが上手い人ほど、何を撮るかを具体的に決めています。
例えば人を撮るとして、
・女性を撮る
とだけ決めている人と、
・透き通る肌を撮りたい。
・振り向いたときに髪から覘く目元を撮りたい
と決めている人、どちらの方が写真が上手そうですか?
当然、後者の方が上手い人が多いです。
# 個人の感想です。フィーリングで何も決めず撮る天才的な人もいます。
あまり良い例がなかったので、飛行機の写真ですいません…。
何も決めずにただ、
・飛行機
・空
と決めて写真を撮るよりも、
・よく洗車された飛行機のエンジン
・反射する夕日と機体
と具体的に決めて撮った方が、より写真にメッセージが生まれます。
4.まとめ。
どうでしょうか。
まとめると、
1.撮りたい物を口に出します
2.撮りたい物を3つにまで絞ります。
3.それを具体的にしていきます。
これをしてから、ファインダーを覗き、それ以外はなるべく除去されるようにしてみて下さい。
どう動けば、良い写真になるか、だんだん分かってくるはずです。
いいですか。
なんとなく数だけシャッターを切っていても成長しません。
よく上手い人が言う、考えて撮れよ!とは
噛み砕くと、(何を撮るか決めて、口に出した物以外は排除できるように)考えて撮れよ
ということなんです。
何を撮るか決めて、それをファインダー内のどこに置くか、が構図の話ですからね。
これは構図以前の話、もっと言えばカメラを手に持つ以前の話ですが、まぎれもなく写真を撮る上で最も大切なことです。
心がけて、良い写真ライフを!
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