【バイクの撮り方】-夜バイクを撮るためのライティング- (上級者向け)

写真の撮り方第4弾
今回は上級者向けと書きましたが、僕自身上級者ではないです。
ただ、ライティングに関しては本当に奥が深く、永久に答えがでない気すらするので上級者向けとしました。
けど、初心者にも分かるように書くつもりですので、上級者じゃないよって人も見て下さい。

1. ライティングをする意図って?

まず、ライティングをする意図はズバリ、バイクという主題を引き立てるためです。
はい。もう毎回引用していますが、下記記事で書いた内容を思い出して下さい。
かっこいいバイクの撮り方 -良い写真を撮る魔法の口癖について- (初心者向け)
ここで僕は言いました。
写真を撮る時は何を撮るか口に出せと。
主題を口に出したは良いけど、暗くて全く目立たない…。ということは往々にしてあると思います。
※もちろん、沈む夕日を背景に、主題のシルエットを撮りたい。というのは別です。
例えば下記のように花嫁を主題とした場合。(バイクの良い例がなく…すいません。)

105mm f6.3 ss1/1250 iso100
(Nikkor 105mm f2.8d microで撮影)
これはバイクのシルエットを目立たせる場合も同じです。
その場合は影(暗さ)を主張したいのでライティングは不要です。
逆に、昼のようにバイク全体を撮りたい場合はバイクにライトを当てるのが有効に働きます。
例えば以下のような場合。どちらも撮影設定は同じです。
15mm f2.8 ss10 iso 3200
(Tamron 15-30mm f2.8 で撮影)
ライティングなし

ライティングあり

バイクのみが明るくなっているのが分かりますか?
単純に露出を挙げてしまうと、背景が飛んでしまいます。
このように、背景の露出はそのまま、バイクだけを明るくしたい場合にライティングは非常に有効です。

2. ライティングの方法

ライティングに使うのは、普通のペンライトで構いません。
真夜中でバイクとの距離が近い場合、iPhoneのライトを使うこともあります。
やり方は簡単。
ただ、照らしたい箇所にライトを当てるだけです。
上記で紹介したような夜中の撮影だとssが長く、照らせる時間も長いです。
※人を同じ方法で撮ると、被写体ブレします。
調整の仕方は、
背景の露出はカメラ側で調整
バイクの露出はライト側で調整
という形です。
この辺は何枚か撮ればおのずと調整できます。
上記の撮影もテストを繰り返し、最終的にこんな感じになりました。

15mm f2.8 ss15 iso 3200
(Tamron 15-30mm f2.8 で撮影)
これは、バイクのこの辺りにまんべんなく、3秒ほどライトを当てています。

3. ストロボカラーフィルターの使用

ペンライトのライティングでも、ストロボと同様にストロボカラーフィルターをペンライトに貼付けて使用しています。

ストロボカラーフィルターについては下記の記事でも書きました。見て下さい。
かっこいいバイクの撮り方 -夜景を撮る時のストロボの当て方- (中級者向け)
夜はWBを蛍光灯などの3000~3500ケルビンくらいに設定すると思います。
でも、ペンライトの白さは5000ケルビンくらいです。
そのまま照らすと青白くなります。
こんな感じに。

25mm f5.6 ss25 iso100
(Tamron 15-30mm f2.8 で撮影)
これをオレンジのストロボカラーフィルターを付けたペンライトで照らすとこんな感じになります。

オレンジのストロボカラーフィルターを使ってペンライトの色を変えて、WBが3000ケルビン位のときに白に見えるように調整したことによって、すごく自然な仕上がりになります。

4. 様々なライティングの方法

ここまでで説明したのがペンライトによる基本的なライティングの方法です。
バイクをまんべんなく照らすことで、バイクという主題を浮きだたせます。
ただ、アイデア次第で他にも色んなペンライトの使用方法があります。

4.1 スポットライトのように使う

ライトを手前に向かって引くように照らし、バイクの手前の地面もライティングします。
すると、スポットライトが当たったような感じになります。
# あまり良い例がない…。

15mm f2.8 ss10 iso3200
(Tamron 15-30mm f2.8 で撮影)

4.2 バイクの影を出すためにライティングする

バイクの片面に強い光を当てて、壁などに大きな影を出すことができます。
非常に、面白い写真が撮れることもあります。

アイデア次第で無限の可能性があるライティング。
カメラの設定や構図取り以外にも、バイクを美しく撮るための工夫は残されていることを強く感じます。

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