ガレージハウスが欲しい
という夢を抱く1億2千万人のみなさんこんにちは。
突然ですが筆者は3年前にガレージハウスを建てました。
まずは私のガレージをご覧いただこう。
もくじ
ぼくのガレージ
はい、僕のガレージです。
広さは13平米、7畳ほどの大きさです。
天井の高さはギリギリまで高くしており3m以上あります。
一人暮らしのワンルームくらいです。
贅沢ではない小部屋です。
ガレージの感想(3年目)
実際にガレージ付の家を建てた感想をあえて言いましょう。
最高です。
ただの自慢ですが最高だった点を紹介しましょう。
最高だった点① バイクを眺めて酒が飲める
このためにガレージを作ったと言っても過言ではない贅沢。
自分の愛車を横目に酒を飲めます。
嫁子供が寝静まった後に飲んでもドアを閉めれば話し声はほぼ聞こえません。
リビングだと深夜に友達を呼んで飲むとウルサいけど、ガレージならOKみたいなとこあります。
しかもエアコンが効いてて冷蔵庫と電子レンジまで徒歩30秒。最強です。
バイク保管以上に、友達と集まる秘密基地的なメリットが大きいです。
最高だった点② 早朝深夜問わず整備ができる
早朝深夜問わず整備ができます。これもすごく大きい。
例えば林道ツーリングに突然誘われても、夜から明るい照明の下でタイヤ交換ができます。
マンションに居たときは駐輪場で無理やり整備していました。
細かい規定を言えばマンションが貸してるのは白い区画内のみなので、区画外の整備はグレー(共有部分の占有に近い)になります。
実際にマンション管理会社から「人がきたらすぐ空けられる範囲で」と釘を刺されたことがあります。
黙認と理解していました。誰かのクレームが入った瞬間NGになるギリギリの行為ですね。
最高だった点③ 収納が無限
収納がほぼ無限になります。
パーツを思いつきで買って収納に困ることはありません。
工具もケミカルも置き放題で、バイクから手を伸ばして届く位置に収納できます。
ちょっとマフラーやホイールを買っても嫁にバレないという利点もある。
マンションに居た頃はホムセン箱に工具とパーツを山盛りにしてエレベーターに乗る苦行の日々でした。1つでも忘れ物をしたら部屋まで往復…。
まだまだ良いところはある。…けどお高いんでしょう?
よく聞かれるのはお値段です。お高いんでしょう?と。
よく聞かれますが、
高いに決まってんだろ。世の中を舐めるな。
細かい試算はしていませんが、ガレージ部分だけでおよそ400万円ほどだと思います(土地除く)。
…どうでしょう?400万円を35年ローンなら月々1万円以下です。意外と現実的な数字ではないでしょうか?
しかし、意外にガレージハウスを建てる人は少ないです。
なんでみんな建てないのか?400万円のローン上積みが難しいのか?
そう思った人も多いでしょう。
ご想像の通り、お金以外の制約も非常に厳しい。
というわけで、ここからは注文住宅でガレージハウスを建てる時に直面する問題について実体験を基に語っていきます。
ガレージが欲しければ、嫁を洗脳せよ。
先に言っておくと
説得ではなく洗脳です
自分の嫁を洗脳したくない〜とか言ってる奴はガレージ建てられないのでそっと閉じてください。
そのくらい、ガレージを作ることは注文住宅において不合理な選択です。
圧倒的な覚悟がないと、設計(間取り検討)時点で「ガレージやめよう」となります。
何がそんなに障壁なのか、ガレージの壁をご説明します。
ガレージへの壁① 好条件の土地が見つかりづらい
特に横浜、長崎、神戸、熱海あたりの坂や台地が多い地域は覚悟してください。
まずガレージに適した土地が見つかりづらいです。
例えば希望条件を入れて好条件の土地がヒットしたとします。
希望の駅の最寄りだし、広さも価格も好条件!
良いじゃない!ここにしようよ!
いやガレージに向かないから無理。別の土地にする。
・・・となる可能性が非常に高いです。
ガレージはグラウンドレベル(道路とほぼ同じ高さ)に作る必要があります。
これは道路から地面づたいに家に入る必要があるためです。
上画像のように道路より盛り上がった土地は、ガレージを作ろうとすると莫大なお金を払ってガレージ部分の土を削る必要があります。
(手前のグラウンドレベルの長方形にガレージを作ればギリ…それだと駐車場がなくなりますが)
ちなみに私は建築前にガレージ用に土を削りました。
相続したので土地が選べなかった、という理由です。
土を削って捨てるだけで100万円以上掛かっています。
つまり、ガレージを建てる家に向いた土地はこういうフラットなところです。
フラットでええやん!
ちょっと駅から遠いし値段高いけど良いよな!
ええ…
と、ならないよう頑張って土地探しをする必要があります。
ガレージへの壁② 1Fの間取りが終わる
間取りの検討でも嫁と揉める覚悟が必要です。
というのも、殆どのケースで1Fの玄関側という貴重な部分を広くガレージに使う必要があります。
おそらく皆さんが夢見る間取りはこんな感じ
ガレージから直接家に入れて完璧!
リビングから愛車を眺められるのは良いよな!
しかし、こんな素敵ガレージハウスを建てるには莫大な土地と予算が必要となります。
例えば上の間取りは1Fだけで80平米、総2階なら160平米の豪邸です。
庶民の予算を踏まえると、都市部はこのくらいのガレージになる可能性があります。
これでも十分!という人は多いでしょう。
しかし、実際に間取りを検討し始めると…
さて、実際に設計に入って間取りを検討し始めてみましょう。
ほぼ確実にこうなります。
1Fリビングが狭くてムリ
キッチン収納を大きくしたい
小さくても玄関収納は絶対必要
お風呂もう少し広くならない?
ファミリークローゼットは1階にあった方が便利
水回りが2階にあるなんて考えられない
1Fに優先度の高い機能、2Fに優先度の低い機能
これが家を作る時の原則的な考え方です。
あと1平米…!みたいな話をしてるのに、あなたのガレージが10平米以上鎮座しているのを想像してください。
結果的にこうなる可能性が非常に高いです。
1Fのスペース足りないんだけど、ガレージいる?
いるわい
ガレージへの壁③ ガレージに広さが必要
欲求を満たすためには、思ったよりも大きいガレージが必要という点にも注意が必要です。
そもそもあなたは何故ガレージが欲しいのですか?
ガレージを作る人はおよそ3パターンに別れます。
- とりあえず室内に愛車が収まればOK派
→愛車を盗難から守りたい、ホコリや雨を避けて洗車を楽にしたい - 家の中からガレージを眺めたい派
→ガレージ内やリビングや書斎から愛車を眺めて酒を飲みたい
※その辺のハウスメーカーの想定はコレが多い - ガレージで整備を楽しみたい派
→車やバイクの整備を自分でやる人
※ハウスメーカーが一番想定していない
嫁やハウスメーカーに主導権を持たせると高確率で強制的に①、よくて②になります。
③を実現するためには強く主導権を握る必要があります。
このブログの読者は③が圧倒的に多い気がする。
前述の嫁との間取り戦争で負けたら①になりがちですが、もし③が元の欲求ならバイク台数×2くらいの広さは見込んだ方が良いです。
つまり、バイク2台持ちの人ならバイク4台が収まるガレージです。
例えば、バイク5台がギリギリ収まる私のガレージに3台を収めると、こうです。
このときは一度バイクを外に出して整備をしていました。
整備を考えると実質的なキャパシティは2台です。
最悪なのは以下のパターン
何千万もかけてガレージハウスを建てたのに、バイクを置いたらスペースがない。
荷物置けないし整備もできない。やりたかったことが何もできない。
大事なことなので大きく書きますが、
ガレージは大きめに作った方が良いです。
特にハウスメーカーは③の人のことを全く考えていません。
「バイク1台ならこの位のスペースですかね?」とか言って極小ガレージを提案してくるので注意してください。
だからこそ、嫁の洗脳が必要
ここまでの話でわかる通り、普通に「家建てようか〜」で設計に入ったら「ガレージいらん!」ってなります。
嫁から見たら全くメリットがないですからね。
だったらリビング広くした方が家族みんな幸せじゃんって正論を叩きつけられます。
だから、ただ家を建てるのではなく、
ガレージハウスを建てるという大前提
というのを嫁に擦り込む(洗脳する)必要があります。
間取り検討時に後からガレージ付けると言うと邪魔なものに感じるので、
最初からガレージのある家が大前提として、「あとの部屋をどうする?」という会話にすべきです。
この大前提の洗脳を毎晩食事の度にするのです。なるべく機嫌が良い時に。
土地探し開始時点でこの状態が望ましいです。
家って言ったら普通ガレージあるよね!
あるある
そのため、可能なら「俺の好きにする」という大義名分はあった方が良いです。
例えば単独ローンで家を建てる、等です。
嫁の理解があって「旦那の好きに建てなよ〜」なんて言ってくれた日には議事録を取って冷蔵庫に貼りましょう。
現実的にガレージを建てる方法
とはいえガレージを建てるには色々制約(お金とかお金とか)があります。
それを解決するために実際に私が検討した選択肢をお伝えします。
手段① シンプルに予算を上げる
カンタンですヨ。全部つぎ込んでるからですヨ。
これは誰でもできる簡単な選択肢です。
予算を上げてローンをたくさん借りて、土地を大きく建物を大きくする方法です。
冗談に聞こえるかもしれませんが、生活が成り立つなら最も幸福度が高い選択です。
だって土地も建物も大きければガレージのスペースを取っても生活スペースが犠牲になることはないですもの。
今一度自分の出せる上限額を見直してみるのは1つの選択肢です。
手段② 2Fや3Fのリビングを許容する
金銭的なものが限界なら、リビングを2Fにする手段もあります。
つまり1Fはガレージとと寝室だけ、2Fにリビングと子供部屋と水回りとすれば良いのです。
ただ、買い物の度に大荷物を上のキッチンに運ぶ苦行が伴います。
その辺の大変さを嫁に想像させないまま設計を終わらすテクニックも必要。自分も大変な諸刃の剣。
手段③ 規格住宅という選択をする
注文住宅は高いのでやめよう、という手段です。
規格住宅という「安いけどやれることが限られる」という住宅商品があります。
実際に私が検討していたのはゼロキューブという製品です。
おそらくコレを注文住宅すると土地別で3000万円以上かかりますが、ゼロキューブなら2300万円程度で建築可能です。
実際にモデルハウスまで見ましたが、普通にアリ。
規格住宅で家自体の大きさは変えられませんが、部屋の配置レベルの間取りは自由が効きます。
ただ、実際にゼロキューブ+Garageを建てるにはそこそこの土地が必要です。
土地の予算はある程度割く必要がありますね。
他にもデイトナが出している規格住宅もあります。こちらも2300万円程度。
手段④ もうガレージは外付けする
一番安価で実は一番満足度が高いと噂の手段です。
なんとイナバのガレージなら50万円ちょいでガレージが建ちます。
コレで良いじゃんって思いましたか?
大丈夫。俺も思った。
つまり、土地に余裕を持たせて家を建てて、ガレージは後からつけてしまう作戦です。
リビングから眺める、雨に濡れずガレージに移動する、等の高貴な要望は叶えられません。
ただし、収納と整備の面はパーフェクトです。
友達を呼んで暴れててもリビングの嫁から冷ややかな目で見られない。すごい。
次は君の番だ!ガレージハウスを建てろ!!
世の中、賃貸か持ち家かみたいなクソくだらない議論に溢れていますが、ガレージハウスはほぼ持ち家一択なので迷う必要はありません。
一部の超高級ガレージ賃貸は除く。あれは石油王の家。
真面目な話、体が動くうちしかバイクに乗れないのに、年取ってから35年ローン組んでいつまでガレージライフを楽しめますか?
40で家を建てるより30で家を建てた方が10年分多くガレージライフを楽しめる、というシンプルな道理があるのに、何故かみんなローンという魔物に怯えてしまいます。
もうガレージライフを過ごしたいなら答えは見えているはずなので、明日の通勤電車の中では土地をググってください。
ローンとか辛いけど、楽しいの方が勝つと思うよシランケド
それではみなさん良いガレージライフを!


【注意】嫁を言いくるめる方法論を含みます。
嫁には見せないようにご注意ください。