【北タイツーリング】総集編!これだけで行ける!レンタルバイクで行くメンホーソンループのすべて!【海外ツーリング】

私が行ってきたタイツーリングのナレッジです。

ここに書いてあることだけ読めば行けるように書いたつもりなので、参考にして下さい。

北タイはコンクリートの峠が数百キロ続き、その横には密林のオフロードが広がるという、夢に見るようなバイク天国です。

しかも、ビールとコーヒーとご飯が美味しく、最短3泊で回ることができるため、海外ツーリング初心者にも優しいです。

そんな桃源郷のようなタイですが、東南アジアのカオスな道路を走るため危険もあります。

「タイを走りたいけど、どんな危険があって、どんな対策をすれば良いか分からない」という人のお悩みを解決します!

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0. メーホンソンループって何?

まずはタイトルにもある「メーホンソンループ」の説明を…。

北タイにはいくつか「〇〇ループ」という名前のツーリングルートがあります。

どれも景色がよく楽しそうなルートばかりですが、その中で最も人気なのがメーホンソンループです。

メーホンソンループは、 距離600km、カーブ1,864個、高低差2000mのエキサイティングなルートです。

出典:Oh!Magazine

チェンマイ → パーイ → メーホンソン → メーサリエン → ドイインタノン → チェンマイ

と戻ってきます。

ルート通り進めばオンロードの峠道、ルートを外れればオフロードが広がります。

途中にはカフェが立ち並び、壮観な景色と美味しいタイコーヒーが飲めます。

宿は外国人向けに綺麗なところが多く、プール付きのホテルから一泊数百円のゲストハウスまで揃っています。

モンゴルやカンボジアがアドベンチャーなら、メーホンソンループはバカンスです。

短い日程で回れますし、全てオンロードでルートを組めるため、初心者におススメです。


※ここで言う「初心者」とは「海外ツーリング初心者」のことです。

日本国内で日常的にバイクを運転している人を指しています。

普段、原付も乗らないけど、バイクって便利そうだから…で借りるのは絶対にやめてください。

冗談ではなく、命を落としかねません。

1.タイツーリングにかかる費用

出典:Wikipedia

合計 111,100円でした。

内訳

バイク代11,200円(2,800円/日)
デポジット– 円 (パスポート)
飛行機代75,000円
宿代5,500円(平均1850円/日)
ご飯代14,400円(1200円/日)
観光代5,000円

3泊5日で、そこそこ贅沢した結果が上記です。

ひとつずつ解説します。

1.1 バイク代

バイク代は排気量によって変わります。

私はADV150というホンダのスクーターを借りて、1日800バーツ(約2,800円)でした。

私がレンタルしたお店の価格帯は以下でした。

125ccスクーター 1,400円/1日(400バーツ)
150ccスクーター2,100円/1日(600バーツ)
250ccオフロード3,500円/1日(1,000バーツ)

ADV150が割高なのは発売直後、納車1か月以内の車体だったためです。

私が借りた時点で日本未発売だったため、貴重な体験ができると思い選びました。

1.2 デポジット

バイクを借りるのに、デポジットが必要な場合が多いです。

出典:楽しむ技法様

私の場合、パスポートがデポジットでした。

探せば現金をデポジットにできるお店もあるようです。(他のライダーはCatMotorsは現金デポジットと言っていました)

さすがにデポジットのパスポートを返さないようなヤバい店はGoogleMapのレビューで酷評されていると思いますが、抵抗のある人は避けましょう。

パスポートを預ける際は、予めコピーを取っておいてください。

1.3 飛行機代

出典:エアアジア

飛行機代は時期や時間によりますが、およそ3~10万円だと思います。

私は祝日を含む連休の、不人気の時間帯を選んで7.5万円でした。

平日なら最安値3万円~で行けるようです。

私は7.5万円掛けたので、安い飛行機を選べば私より45,000円安く旅ができることになります。

ちなみに、メーホンソンループの出発点であるチェンマイには、日本から直行便がありません。

必ずバンコクで乗り換えることになります。

1.4 宿代

宿代は求めるホテルのグレードによります。

私は寝れればどうでもよかったのですが、コロナウイルスが流行していたため、個室に絞って部屋を選びました。

あくまで私の体感ですが、以下のような感じです。

ゲストハウス(ドミトリー)300~1000円/1日
ゲストハウス(個室)800~1500円/1日
ホテル1000~6000円


衛生面を考えると、ドミトリーを避けるのが無難です

キャンプ場と銘打って、外で寝るところもありました。一泊200円程度でしたが…お金のない人はアリ?笑


※乾季でも蚊がいるため、マラリアやデング熱対策を考えると外はおススメしません!

最低限、個室(ドア)のある宿に泊まるべきだと思います。

安い部屋だとエアコンが使えないことがありますが、チェンマイ以外は標高が高いので朝晩は涼しいです。ファンがあれば充分でしょう。

蚊が出た場合は、殺虫スプレー(モスキートスプレー)を借りて、初期の段階で全滅させましょう。

ホテルが貸してくれない場合は、セブンイレブンでも殺虫スプレーが売っています。(200バーツほど)


Booking.comで探すと、田舎でも意外と宿が見つかります。


1.5 ごはん代

綺麗なカフェで食べると80~100バーツ(280円~350円)くらいします。

ローカルなお店で食べると40バーツ〜60バーツ(140円~210円)くらいでしょうか。

メーホンソンはまだ途上国らしさが残っており、田舎は衛生面で不安があります。

お腹を壊したくない人は、観光客向けのお店で食べた方が無難でしょう。

ちなみにビールは500mlがコンビニで50~60バーツ(175円~210円)くらい。あまり日本と変わらないかもしれません。

1.6 観光代

メーホンソンループは走ることが目的のほとんどであり、世界遺産などの観光地はあまりありません。

首長族の村に行くと220バーツ(770円)掛かります。

また、空港からチェンマイまでのタクシーが150バーツ(525円)掛かったり、宿からご飯屋さんまでのトゥクトゥク代が掛かったりします。

2.タイの免許

タイでは国際免許を使用できます。

取得方法は後述しますが、簡単で安価なので必ず取得しましょう。

タイはジュネーブ条約加盟国なので、日本で発行した国際免許が使えます。

国際免許の発行は簡単で、免許センターに行くと即日発行してくれます。所要時間45分くらいです。

発行には2350円かかります。

詳細はこちら(警視庁HP)

申請方法はこちらのサイトが詳しいです。

※東南アジア界隈は、国際免許が使える国、使えない国が入り乱れています。有名どころだと、ベトナムでは使えません。国境を超える方は注意してください。


ちなみに、免許なしでもレンタルできますが、必ず免許を取得していきましょう。

現地警察は無免許の確率が高い観光客を狙って賄賂を要求して来るそうです。(私は会いませんでした)

また、事故を起こすと保険が下りないことが予想されます。

危険が多い海外ツーリングでトラブルの元となる無免許運転は避けましょう。

繰り返しますが、取得は簡単で安価です。

3.レンタルバイクができるお店

出典:Mr.Mechanic

3.1 レンタルバイクのある街は?

バイクはチェンマイでもメーホンソンでもパーイでも借りられます。

レンタルバイクできる街は、チェンマイ、パーイ、メーホンソンの3択になります。

ほとんどの人はチェンマイから出発すると思いますので、チェンマイでレンタルして問題ありません。

3.2 レンタルバイク屋さんの探し方

とりあえず現地に行って探すというのは絶対にやめましょう

観光客用のレンタルバイク店はたくさんあるので、借りられるとは思いますが、希望のバイクがあるかは不明です。

事前にインターネットで探して行きましょう。

Googleで以下のキーワード検索をすると出てきます!

“cheng mai rent motorcycle”


検索すると、大きいバイク主体のお店と、スクーター主体のお店が2通り出てきます。

私はMr.Mechanicというお店で借りました。(スクーターメイン、250cc~500ccバイクも少数あり)

途中で会った方はCat Motorsで借りていました。 (スクーターメイン)

大きなバイクだとC&P Serviceというところが有名なようです。



いずれにしろ、GoogleMapでレビューを見てから借りましょう。

メーホンソーンには「傷をつけた」と言い掛かりをつけるバイク屋があるようです。悪徳なお店はレビューですぐ分かります。必ず見てください。

借りたいお店が決まったら、Contact usなどからメールで連絡しましょう。

Google翻訳した英語で十分に伝わります。(あちらもカタコト英語です…笑)

3.3 バイクの選び方

結論から言うと、高年式モデルの150cc以上がオススメです。

高年式モデルは故障防止のためです。

バイクの聖地であるメーホンソンループ周辺では、年中レンタルバイクが貸し出されています。

私が借りたADV150は、納車2ヶ月弱で1万キロでした。2年で12万キロペースです。恐ろしい…。

メンテナンスはしているかと思いますが、消耗品以外の部品が壊れるリスクのある過走行車(=年式の古いバイク)は避けた方が無難でしょう。


メーホンソンループは、海外ツーリングの中ではバイク屋が多いルートですが、それでも数十キロバイク屋がないエリアはあります。

なるべく高年式モデルを選んだ方が無難です。

150cc以上というのは単純に傾斜を登らないからです。

メーホンソンループは、傾斜が激しいです。

先駆者から125ccだと登らないと聞いて、150ccを選びました。確かに、一部150ccでもキツイ箇所がありました。

かといって、500ccや1000ccを借りて楽しいか、と言われるとそうでもありません。

細かく切り返しができ、オフロードにも気軽に入れる150~300ccがベストだと感じました。


※正直、何借りたって楽しいと思いますが、個人的な意見です。

3.4 レンタルバイク時の注意点

日本のレンタルバイクとタイのレンタルバイクは文化がかなり異なります。

以下の点に注意して下さい。

・借りた直後はガソリンはほぼ空

借りたときにはガソリンランプが点灯!なんてことは普通らしいです。

説明はあるかと思いますが、バイクを借りたらすぐガソリンスタンドに行きましょう。

・キャリアが付いてるか確認

何も言わないと、キャリアが付いていないことがあります。

バッグを括りつけるために必須なので、事前にメールでBaggage Carrerが付いているか聞きましょう。

・ヘルメットホルダー用のチェーンを借りる

特にArai、SHOEIのヘルメットを持って行く人は気を付けてください。

あちらではArai、SHOEIは神です。

ミラーに掛けていると盗まれる可能性が高いため、盗難防止のチェーンを借りてください。

※おそらくどこのバイク屋も、バイクのホイールに付ける用のチェーンを持っており、無償で貸してくれるはずです。借りてヘルメットに使いましょう。

・バイクに取り付けたら、帰りに取り外してもらおう

「当たり前じゃん」と思いますが、カンボジアで返却時にスマホホルダーを取り外さず、すっとぼけられそうになる事件がありました。

特にサインハウス、ラムマウント等の高級スマホホルダーは気を付けましょう。


4.バイクへの荷物の積載方法

バイクへ荷物を積載する方法は2つ考えられます。

1. リアシートに括り付ける
2. メットインにしまう

1. リアシートに括り付ける

※スクーター以外はこの方法一択のみになります。

自分のバイクでもやっている人が多いこの方法、レンタルバイクでやるにはメリット/デメリットがあります。

メリット大容量が積める
メットインをヘルメットに使える
デメリットツーリングネットが必要
防水対策が必要

大容量が積めますが、外に剥き出しのため防水対策が必要です。

また、固定するツーリングネットも必要ですし、バイクに荷掛けフックがあるか、事前に確認が必要です。

また、荷物も駐輪場に停めて移動する際、放置することになります。

簡単に盗まれない工夫が必要です。

私は常に目立つ色の南京錠をバッグに付けていました。

ハッキリ言って簡単に切れますが、防犯対策をしているアピールが大切です。

見えるところに南京錠があるだけで、抑止効果になるので、こういう安いやつで良いので付けるべきだと思います。



2. メットインにしまう

スクーターを借りるなら可能な方法。

レンタルバイクでやるにはやはりメリット/デメリットがあります。

メリット防水対策が不要
盗難対策が不要
デメリット荷物の量が限られる

バイクの中に入れるので、防水対策が不要です。

しかし、荷物の量が限られます。

あらかじめ、自分の荷物がバイクのメットインに入るか調べる必要があります。

どっちにしたの?

私はバッグが大きかったので、1. を選びました。

防水対策として、バッグは撥水加工のもの(大雨には耐えられない)にして、75Lのゴミ袋を持って行きました。

観光をあまりしない人はタフザックのような防水バッグを使うのもありです!

また、固定はツーリングネットを持参し、キャリアに括り付けています。



5.ナビの装備

タイの道路でもGoogle Mapによるナビは使えるため、スマホがあれば専用のナビは不要です。

1.モバイルWifi or 現地SIMカード
2.スマホの防水対策
3.スマホマウント

1.モバイルWifi or 現地SIMカード

当たり前ですが、ないと通信できません…。

団体ならモバイルWifi、1人ならプリペイドSIMカードがオススメです。

※別行動をしない2人以上なら共用できるモバイルWifiを1つ借りた方が安上がりです。

私は現地SIMカードを買いました。

※SIMフリーのスマホじゃないと読み込めないので注意してください。


SIMカードの調達方法は、このサイトが分かりやすいです。

空港内でSIMカードを買えますが、7:00オープンのはずのお店が8:00近くまでオープンしなかったので、早朝便に乗る方は注意してください。



2.スマホの防水対策

スマホを外に剥き出しにする以上、防水ケースがあるにこしたことはないと思います。

雨季(4月~10月)に行く人は必ず購入して下さい。

こういうチープいのでも良いと思います。

3.スマホマウント

スマホをマウントする方法を考え、そのマウントパーツは持って行かないとレンタルバイクには付いていません。

おそらくミラーにマウントするもの、ハンドルにマウントするものの2種類があると思います。

このくらいチープなものでも良いです。高いやつは盗まれたり、空港で没収されると泣けるので…。

ナップスなどで買って借りるバイクに合う方を持って行きましょう。

特に、スクーターを借りる人はバーハンドルではない可能性が高く、ハンドルマウントのスマホホルダーは付かないです。注意してください。

※ADV150はオフロード向けテーパーバー(28.6mm径のハンドル)のため、22.2mm径ハンドル用のスマホホルダーは付きません。かなり特殊な例ですが、注意です。

6.タイツーリングのシーズン

結論を言うと、タイツーリングに向いているシーズンは11月後半~3月です。

理由は乾季であるためです。詳細は以下。

6.1 雨期と乾期

タイには雨期/乾期、2つの季節があります。

# 詳しくは “タイ 雨期 乾期” などで検索して下さい。

雨量は以下グラフの青棒グラフのように変化します。

出典:CLIMATE-DATA.ORG

このように、11月後半~3月後半が乾季、4月~11月前半が雨季です。です。

9月の240mmがピークです。

ツーリングを楽しむなら雨の少ない乾季がオススメです。



6.2 気温

タイの気温をおおよそ書くと、以下のような感じです。

# 詳しくは “タイ 気温” などで検索して下さい。

1月20.8度
4月28.4度
7月27.3度
10月25.9度

年間を通して暑く、最高気温は4月にピークを迎えます。

湿度が低く、最高気温も高くない12月~1月がベストシーズンと言えるでしょう。

私が行ったときは2月初旬で、32度まで気温が上がりました。

しかし、メーホンソンの標高は高く、朝は10度台まで冷え込みます。

気温差があるので、服装に気を付けましょう!



7.交通ルール

出典:Driving rural in Thailand

タイでは特殊な交通ルールがたくさんあります。

ちなみに後述しますが、これらのルールは無視されることが多々あります。

7.1 走行車線

タイは左側通行(日本と同じ)です。

そのため、違和感なく走行することができます。

しかし、車線端を逆走してくるバイクがたまにいます。

走行車線を過信しすぎるとぶつかるので常に前方に注意しましょう!


7.2 速度

バイクの速度制限は市街地で50km/hまで、郊外は90km/hまでです。

そのほか、制限速度は道路や看板に大きく書かれていることが多いです。常に見ながら運転しましょう。

最遅で45km/h制限を見ました。

基本的に大きな幹線道路は100km/hで流れています。

車がもの凄いスピードで追い抜いていくことがあるので気を付けましょう。

また、幹線道路に信号のない歩道があったりします。歩行者にも気を付けてください。

ちなみに高速道路は走行禁止です。

GoogleMapを使用する際は必ず「有料道路を使わない」にチェックを入れてください。

※メーホンソンループ周辺に有料道路はありませんが、念のため。


7.3 駐車違反

日本と同じ標識です。

青丸に斜め線が駐車禁止、青丸に×印が駐停車禁止です。

そのほかに、道路端に赤白や黄白が塗ってある場合は駐車禁止です。

駐車禁止になるとロックされ、手続きをしないとロックを外してもらえないとのことなので、気を付けましょう。


斜めに白線が引いてあるところはバイク用駐車スペース、

長方形に白線が引いてあるところは車用駐車スペースです。

タイでは事故回避や危険を知らせるとき、ホーンを鳴らして良いです。

追い越し時に気付いていなさそうな場合は鳴らしましょう。

また、見通しの悪いカーブで鳴らすのも有効です。

東南アジアは鳴らしまくりのイメージでしたが、タイは控えめでした。

時と場合をわきまえて鳴らしましょう。

7.4 飲酒運転

タイでは血中濃度0.05%までの飲酒運転を許容しています。

20歳/70kgの男性ならビールロング缶2本弱くらいです。

※日本だと0.06%くらいで酒気帯び運転の重い方(免許取り消し、2年欠格)にあたります。


・・・やめましょう。

ちなみに、0.05%の血中濃度で事故の確率は2倍になるそうな。

参考:アルコール健康医学協会


ちなみに、上記は免許所持5年以上の場合です。

国際免許がどういう扱いになるかは不明ですが、5年未満の場合0.2mgで違法です。


7.5 ヘルメット

ヘルメットは義務化されています。

少しの移動でも被って下さい。現地民はノーヘルもいますが…。

8.運転マナーなど

タイは独特の運転マナーがあります。

東南アジアの中ではマナーは良い方ですが、日本と比べると動物園のように感じます。

タイに比べたら、名古屋走りなど可愛いものに感じますよ!

8.1 クラクション

タイでは前方を走っている車/バイクが優先という節があります。

後ろは見ませんし、ミラーも時々付いていません。

抜くとき、気付いていない場合はクラクションを鳴らしてください。通りますという合図です。

※日本では「原則クラクションを鳴らしてはいけない」と習いますが、いったん忘れてください。じゃないと死にます。

8.2 信号無視

信号無視が時々あります。

特に夜や明け方は信号を過信しすぎず、交差点には慎重に侵入しましょう。

※前の車に付いていくのが無難です。

しかし、市街地にしか信号はありません。

郊外に出たら気にしなくても良いです。

8.3 路面のコンディション

コンクリートの状態が悪い箇所がいくつかありました。

大きく窪んでおり、ほぼ落とし穴です。

カーブで倒していた場合、高確率で転んでしまいます。

良いカーブが続きますが、攻め過ぎないようにしましょう。

また、路上にはゴミが多く落ちています。

その中にはガラスや金属片もあり、踏むとパンクの恐れがあります。

道路の端ほどゴミが多いため、端を走りすぎるとパンクのリスクが上がります。

キープレフトは大事ですが、路上のゴミにも注意しましょう。

8.4 追い抜き

現地の方々は、常に追い抜きに飢えています。

機会を常に狙い、前方からの対向車がいなかったら突っ込んできます。

それがブラインドカーブであっても、対向車がいなかったら「Hurrah! Go!」のサインです。

ミラーを見て追い抜きたそうなら、譲ってあげましょう。

我々の旅は急ぐものではありません。

8.5 ウインカー

タイでのウインカーの扱いは日本とほぼ同じです。

日本と同じように点け、車線変更と右左折をして下さい。

ただし、タイ人は日本と同じように使用していません。

「右」に曲がるために、「左」ウインカーを点けたりします。マジです。

彼らにとってウインカーは飾りであり、タダのライトだと思ってください。

クリスマスツリーと一緒です。綺麗なライトでしょう?と見せているのです。

だから、前方のバイクが左にウインカーを点けても、右から抜こうとしないで下さい。非常に危険です。

死にたくなければ、周りのウインカーを過信しないで下さい。

9.メーホンソンループの見どころ

メーホンソンループには様々な見どころがあります!

その一部をご紹介します。

エリアは北東、北西、南西、南東の4つに分けて紹介します。

ちなみに時計回りに北東→北西→南西→南東と走るのが正規ルートです。

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9.1 北東部(Cheng mai→Pai)

観光色が最も強いエリアです。

宿とカフェとバーに溢れており、可能なら2泊くらいしたいエリアです。

観光資源が見どころとなります。

Pai(パーイ)のナイトマーケット(GoogleMap)

バックパッカーの聖地と言われる街パーイでは、ナイトマーケットが名物です。

非常ににぎやかでタイの風情を味わうことができます。

観光客向け価格なので、物価はやや高めです。

※お酒を飲む場合は必ず徒歩で行きましょう。徒歩圏内の宿はたくさんあります。

タ―・パーイ温泉(GoogleMap)

出典: charnchaimuaythai様

パーイの外れにある温泉です。

海外の温泉は水着着用となります。

個室温泉付きの宿が5000円程度です。その場合は裸で入浴可能です。

パーイの街まで歩くことは難しいため、パーイでお酒を飲む人は泊まれません。

私は諦めました…。

第二次世界大戦メモリアル橋(GoogleMap)

第二次世界大戦時に日本軍が建てたという橋。

ぶっちゃけ特段美しくはないです。が、日本人なら見ておくべきかも?

パーイキャニオン(GoogleMap)

出典:LINEトラベル様

パーイを代表する観光地。

夕日が非常に綺麗とのことですが、私は酔っぱらっていたので見ていません。

小規模ですが、柵もなく大胆な景色が見れるとのこと。

バンブーブリッジ(GoogleMap)

出典:Jonny Melon

竹でできた橋。非常にインスタ映えします。パーイを代表する観光地です。

何かの映画の舞台になったらしく、タイ人が多いらしいです。

私はスルーしました。

エレファントキャンプ(GoogleMap)

象に乗れるアクティビティです。

象に乗らなくても外から眺めたり、餌をあげることができます。

バイクで通りかかると、道路際に象がいるので驚きますよ!

公道を象に乗って散歩するため、バイクに乗っていると遭遇することもあるようです。

ぶつかったら壊れるのはバイクの方なので、気を付けましょう。

9.2 北西部(Pai → Khun Yuam)

自然に溢れ、森の中を抜ける峠道を走るエリアです。

逆に言うと走る以外に観光資源は少ないです。ただただ気持ち良い道が続きます。

Mok Cham Pae(GoogleMap)

出典:agoda

メーホンソンループから40kmほど北に逸れるとある街です。

ミャンマーとの国境に位置し、湖を囲んだ美しい景色があります。

ミャンマーへは徒歩で1kmほど入国できるようです。

パスポートをデポジットで預けている人は、間違いなく行って戻ってこれるか、事前に確認しましょう。

※最悪なのは、行ったきり戻れなくなることです。

スートーンペッ橋(GoogleMap)

竹でできた橋の先に美しい景色と寺院があります。

小さな村の間を抜けてアクセスします。道中合っているか不安になるほどローカルです。

観光客は少なく、お土産屋の営業も弱く、景色も美しいためおススメです。

この辺は観光地もないため、中間地点としてはちょうど良いと思います。

ワット プラタート ドーイコーンムー(GoogleMap)

出典:Wikipedia

メーホンソーンの街にある寺院。

地元の人がトレーニングに使うというほど長い階段があり、行くのは苦労しそうですが、夕日と夜景が非常に綺麗らしいです。

私はメーホンソーンに宿泊していないため、スルーしましたが、行きたかった寺院の一つです。

1864 Curves Certificate Centre (GoogleMap)

出典:Offbeat Explorers

1864のカーブを曲がったことの証明書を発行してくれるセンターです。

他にもステッカーなどを売っています。

※この時点では途中のはずですけどね笑

郵便局の向かいにあるそうですが、私は行きそびれました…。

首長族の村(GoogleMap)

かの有名な首長族が住む村です。

観光地化されており、工業生産されたお土産が並びます。

それでも、見る価値があるくらい、伝統的な首長族の女性を見ることができます。

街から近い村街から遠い村の2つがあり、遠い村の方がローカル色が強いようです。

私は遠い方に行きましたが、川を渡るのに220バーツ(770円)とかなり高額な入村料を取られました。

が、価値はあったかなと思います。

9.3 南西部(Khun Yuam → Mae Sariang → Doi Inthanon)

森は少なく、荒涼としている道が続きます。

観光資源はほぼないに等しいですが、道と景色は抜群です。

最も発展していない地域のため、タイの原風景を味わえます。

フラットダート

この区間は横道のフラットダートが非常に多く、楽しめます。

GoogleMapで道が表示されるくらいの横道に入るとオフロードが非常に面白いです。

一方でオンロードはコンクリートが荒れており、山の勾配も激しいため、安易に攻めると危険なエリアです。

オフロードを楽しみましょう。

Tung Bua Tong Forest Park(GoogleMap)

出典:Tripadvisor

11月中旬にメキシカンサンフラワー(ブアトン)が咲き乱れることで有名な道です。

咲いていなくても非常に景色が良いです。

少し横道にそれますが、旬な時期に行った人は立ち寄る価値があるかもしれません!

9.4 南東部(Doi Inthanon → Cheng mai)

山岳地帯を抜け、いよいよチェンマイに戻ります。

タイ最高標高のドイ・インタノン山を駆けあがり、標高2000m以上を走ります。

オンロードの状態が最もよく、快走路ですが、周辺の車のスピードも速いため注意が必要です。

ドイインタノン国立公園(GoogleMap)

出典:Cheng main good day tour様

ドイインタノン山はタイで最も標高の高い山です。

バイクで頂上まで数キロのところまで上がれるため、軽装でトレッキングできます。

バイクで走る道もかなりの快走路ですが、渋滞することもあるので注意。

※午前中はチェンマイ→ドイインタノン方向、午後は逆方向に渋滞しているようです。

頂上にはシンボル的な寺院もあるため、登ってみても良いかもしれません。

ワチラターンの滝(GoogleMap)

Mae hong son loopでは滝が多く、観光地とされています。

仲でもこの滝は結構大きく、近くで見ることができるため迫力があります。

しぶきも激しいため、晴れの日は高確率で虹が見られると思いますよ!

チェンマイ旧市街(GoogleMap)

ゴールのチェンマイも忘れずに回りましょう。

バイクを停める場所は少ないので、宿に停めてトゥクトゥクに乗るのが良いと思います。

日曜日はサンデーマーケットが開催されます。ターペー門から入って東から西に抜けるのが王道ルートのようです。

カオソーイ(GoogleMap)

せっかくだから北タイ名物も食べて帰りましょう。

北タイはマイルドな味付けの料理が名物です。

中でもカオソーイ(カレー味の麺料理)は有名で非常においしいです。

上記のGoogleMapは私が現地の日本人に訊いて行った美味しいカオソーイ屋さんです。近くに泊まった方はぜひ!

10.給油の方法

タイでは、日本と同じく、ガソリンスタンドで給油できます。



10.1 ガソリンの種類

タイのガソリンスタンドでは、レギュラー/ハイオクといった分類になっていません。「95」のガソリンを入れてください。

数値はオクタン価を表しており、日本のレギュラーは89~91です。

つまり、89以上のガソリンを入れていれば日本製バイクは問題ないはずです。


…が、レンタルバイク屋で95のガソリンを入れろと言われました。ADV150はそういう仕様?

10.2 ガソリンの入れ方

ガソリンは フル! というと、満タンに入れてくれます。

「フル」か「マックス」どちらかで通じると思いますが、通じない場合は、Google翻訳かジェスチャーで何とかして下さい。

11.まとめ

どうでしたか?

発展途上国の中では、タイは発展している部類に入ると思います。

冒険よりは観光ツーリング要素が非常に強く、初心者にもオススメです。

そもそもバイク旅が名物なところなので、外国人がバイク旅をしていても困ることにはなりづらいです。

是非行ってみてください。

タイに限らず、海外ツーリングに行く前にやるべき準備をまとめています。

行く人は必ずこの準備をしてから行くようにしてください。

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